国の「主役」は誰?国民主権と象徴天皇制の仕組みを徹底解説

人権と日本国憲法

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。

「日本の政治のリーダーは内閣総理大臣だけど、一番偉いのは誰?」 「天皇陛下はニュースでよく拝見するけれど、政治には関わっているの?」

テストや入試で必ずセットで出題されるのが、国民主権象徴天皇制です。この2つは「日本国憲法」の土台となる非常に重要な仕組みです。

今回は、主権の本当の意味から、天皇陛下の具体的なお仕事まで、どこよりも分かりやすく解説します!

国民主権と天皇主権の違い


1. 国民主権:政治のあり方を決める「最終決定権」

日本国憲法の三原則の一つである国民主権とは、「国の政治のあり方を最終的に決定する権限は国民にある」という考え方です。

直接民主制と間接民主制

「主役が国民なら、全部自分たちで決めればいいのに」と思うかもしれません。しかし、日本の人口は約1億2000万人もいます。全員が毎日集まって話し合うのは現実的ではありませんよね。

  • 直接民主制:国民が直接集まって話し合い、物事を決める仕組み。スイスの一部などで見られます。
  • 間接民主制:自分たちの代表者(国会議員など)を選び、その代表者に政治を任せる仕組み。今の日本はこの形をとっています。

代表者に任せてはいますが、その代表者を選ぶのは私たち国民です。だからこそ、私たちの選挙での一票が、国の未来を決める最も大切な力になるのです。


2. 象徴天皇制:天皇陛下の役割とは?

日本国憲法の第1条には、天皇は「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」であると書かれています。これを象徴天皇制といいます。

天皇は政治のパワーを持たない

明治時代の「大日本帝国憲法」では、天皇は統治権を持つ「主権者」でした。しかし、今の憲法では、天皇は政治に関する権限(国政に関する権能)を持たないとはっきり決められています。

国事行為(こくじこうい)

天皇陛下が行うお仕事は、憲法で定められた形式的な儀礼的な行事に限られています。これを国事行為といいます。ただし、これを行うには必ず内閣の助言と承認が必要であり、内閣がその責任を負うことになっています。

【主な国事行為の例】

  • 内閣総理大臣の任命(国会の指名に基づく)
  • 最高裁判所長官の任命(内閣の指名に基づく)
  • 憲法改正、法律、政令、条約を公布すること
  • 国会を召集すること
  • 衆議院を解散すること
象徴天皇と国民主権

3. 豆知識:126代続く世界最古の家系

天皇の歴史とルーツ 現在の天皇陛下は、第126代目の天皇です。日本の歴史の中で、一度も途切れることなく続いてきた家系であり、これは世界的に見ても驚くべき長さです。

伝説上の初代天皇である神武天皇のルーツを辿ると、日本神話に登場する「アマテラス」に繋がるとされています。古くから日本人は、自然や霊への感謝(アニミズム)を大切にしてきました。天皇は、こうした日本の長い歴史や伝統を体現する存在として、今も国民の間に深く根付いています。


4. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 国の政治のあり方を最終的に決定する権利が国民にあるという原理を何といいますか。

【問2】 国民が代表者を選び、その代表者を通じて政治を行う民主主義の仕組みを何といいますか。

【問3】 日本国憲法において、天皇の地位を説明する言葉は何ですか。

【問4】 天皇が憲法に基づいて行う、儀礼的・形式的なお仕事をまとめて何といいますか。

【問5】 天皇が問4の行為を行う際に必要となる、内閣からの働きかけは何ですか。


5. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 国民主権

【問2】 間接民主制

【問3】 象徴

【問4】 国事行為

【問5】 内閣の助言と承認


6. 入試に出る記述問題

【問題】 日本国憲法において、天皇が行う「国事行為」にはどのような制限がありますか。説明しなさい。


7. 答え

【解答例】 天皇は政治に関する権限を持たず、国事行為を行う際には必ず内閣の助言と承認を必要とし、内閣がその責任を負うという制限がある。


8. まとめ

  1. 国民主権とは、国民が政治の最終的な決定権を持つことであり、日本は間接民主制をとっている。
  2. 天皇は日本国および日本国民統合の象徴であり、政治の実権は持たない。
  3. 天皇が行う儀礼的な仕事は国事行為と呼ばれ、内閣の助言と承認が必須である。
  4. 天皇の地位は、主権の存する日本国民の総意に基づくとされている。
  5. 私たち主権者は、選挙を通じて政治に参加し、国のあり方を決定する責任がある。


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