日本の中の国際的な文化!~多文化共生社会を目指して~

現代社会と私たち

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。

突然ですが、皆さんの学校のクラスや、住んでいる街で、外国にルーツを持つ人を見かけることはありませんか。 日本は長い間、単一民族国家だと言われてきましたが、実は昔から多くの外国人が暮らしており、その人数や割合は年々増えています。

今回は、日本の中にある国際的な文化の現状や、異なる文化を持つ人々が共に生きる多文化共生について、どこよりも分かりやすく解説します。

日本の中の国際的な文化


1. 日本に住む外国人の現状

現在、日本には約293万人もの外国人が暮らしており、日本の全人口の約2%を占めています(※2021年のデータ)。 この数は、過去20年間で約1.7倍に増えており、特に外国人労働者の人数は急速に増加しています。

では、なぜ日本には多くの外国人が住んでいるのでしょうか。その背景には、歴史的な理由と、近年の日本の社会的な事情があります。


2. なぜ日本に外国人が住んでいるのか?:歴史と理由

日本に住む外国人の国籍や出身地は多様です。それぞれの国籍の人が増えた理由を見ていきましょう。

在日韓国・朝鮮人、中国人

  • 理由:戦前、日本が韓国(朝鮮半島)や中国の一部を支配していた時代に、労働力として日本に連れてこられたり、自ら仕事を求めて渡ってきたりした人々の、その子孫(在日外国人)が多いです。歴史的な背景が深く関わっています。

ブラジル人

  • 理由:1990年の出入国管理法(入管法)の改正により、日系(日本人の血を引く)外国人が日本で働きやすくなったため、日系ブラジル人が多く来日しました。

ベトナム人、フィリピン人

  • 理由:近年の日本の人手不足(特に建設、介護、農業などの分野)を補うため、技能実習制度や特定技能制度などを利用して、働きに来る人が急増しています。

つまり、日本は、歴史的に日本と深く関わってきた人々や、日本の経済活動を支えるために必要な人々を、受け入れてきたのです。


3. 多文化共生とは何か?:課題と重要性

異なる文化を持つ人々が、同じ地域で暮らす上で、お互いの違いを認め合い、対等な関係を築きながら共に生きていくことを多文化共生といいます。

多文化共生の課題

  • 生活のルール:ゴミの出し方、騒音、交通ルールなど、生活習慣の違いからトラブルが起きることがあります。
  • 言葉の壁:日本語が話せないことで、子どもの学習が遅れたり、生活に必要な情報が手に入らなかったりします。
  • 差別や偏見:外国人に部屋を貸さない、といった差別的な扱いが社会的な問題になっています。

多文化共生の重要性

日本はこれから少子高齢化が進み、働き手がさらに不足していきます。外国人は、日本の経済や地域社会を維持するために欠かせない存在になっています。多文化共生は、単に「優しくする」ということではなく、日本の未来のために必要不可欠な姿勢なのです。

豆知識:外国人が多い都道府県は? データによると、東京都、大阪府、愛知県、神奈川県、埼玉県、千葉県などの大都市圏に多いですが、最近では技能実習生を受け入れている地方の市町村でも、外国人の割合が高まっています。


4. 多文化交流の具体例

多文化共生を実現するために、様々な多文化交流が行われています。

学校での取り組み

  • 国際理解教育:学校のお祭りで外国の料理を作ったり、外国にルーツを持つ子どもの話を聞いたりします。
  • 日本語支援:日本語が話せない子どものために、日本語の指導をしたり、母語での通訳を置いたりします。

地域での取り組み

  • 生活支援:ゴミの出し方を外国語で説明したり、生活の悩みを相談できる窓口を作ったりします。
  • 交流イベント:外国人と日本人が一緒にスポーツやボランティア活動をします。

5. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 日本で人手不足を補うため、外国人が日本の企業で技術を学びながら働く制度を何といいますか。

【問2】 日本に住む外国人のうち、歴史的な背景から日本で永住している人々を何といいますか。

【問3】 外国人の出入国や在留(日本にいること)について定めた法律を何といいますか。

【問4】 異なる文化を持つ人々が、お互いの違いを認め合い、共に生きていくことを何といいますか。

【問5】 日本の全人口に占める、外国人の割合は約何パーセントですか(※2021年のデータ)。


6. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 技能実習

【問2】 在日外国人

【問3】 出入国管理法[/html](入管法)

【問4】 多文化共生

【問5】 約2%


7. 入試に出る記述問題

【問題】 多文化共生社会を実現するために、私たちに求められる姿勢はどのようなものですか。説明しなさい。


8. 答え

【解答例】 自分たちとは異なる国籍民族文化を持つ人々を、差別や偏見なく、お互いの違いを尊重し、日本の社会を共に形づくるパートナーとして認める姿勢。


9. まとめ

  1. 日本には昔から外国人が暮らしており、その人数や割合は少子高齢化による人手不足を補うため、急速に増加している。
  2. 在日外国人は歴史的背景があり、日系ブラジル人は法律改正、ベトナム人などは技能実習などの就労理由が多い。
  3. 多文化共生とは、異なる文化を持つ人々がお互いの違いを認め、共に生きていくことである。
  4. 多文化共生の課題には、言葉の壁、生活ルールの違い、差別や偏見などがあり、相互理解が重要である。
  5. 私たち主権者は、外国人を社会のパートナーとして認め、多文化共生社会を築く担い手になる必要がある。


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