皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民(経済)を学んでいきましょう。
「1ドル=150円になりました」というニュース、よく耳にしませんか?
「数字が増えたから円の価値が上がったんじゃないの?」と思ったら大間違い!実はここが、中学生が一番つまずきやすい「経済の迷路」なんです。
今回は、海外旅行や100万円の車を例に、世界とつながる「グローバル経済」と「為替(かわせ)」の仕組みをスッキリ解説します。これを読めば、ニュースを見る目が変わりますよ!
グローバル経済と金融
1. 日本の工場が消える!?「産業の空洞化」のヒミツ
今の世の中、身の回りを見渡すと「Made in China」や「Made in Thailand」の製品であふれていますよね。日本と外国の間でモノを売り買いすることを貿易(ぼうえき)といいます。
最近では、日本の会社(トヨタやパナソニックなど)が、タイや中国に大きな工場を作っています。
- なぜ海外に行くの?:日本よりも人件費(お給料)が安いからです。安く作れば、世界中で安く売れて儲かります。
- 日本はどうなる?:工場が海外へ移ってしまうと、日本国内の工場が減り、働く場所がなくなってしまいます。これを産業の空洞化(さんぎょうのくうどうか)といいます。
2. 円高・円安って結局どっちが強いの?
ここが本番です!通貨と通貨を交換する比率を為替相場(かわせそうば)といいます。
「1ドル=100円」を基準にして考えてみましょう。
| パターン | 為替レート | 意味 |
| 円高(えんだか) | 1ドル=50円 | 少ない円でドルが買える! → 円の価値が上がった |
| 円安(えんやす) | 1ドル=200円 | たくさん円を出さないとドルが買えない! → 円の価値が下がった |
★ 中学生が間違えるポイント!
数字が「減る(100→50)」のが円高、数字が「増える(100→200)」のが円安です。
「1円のパワーが強くなって、安い値段で外国のものが買えるようになった」と覚えましょう。

3. 海外旅行に行くならどっちがおトク?
1万円を持ってアメリカ旅行に行くとしましょう。
- 円高(1ドル=50円)のとき:1万円 ÷ 50円 = 200ドル ゲット!100ドルのバッグが2個も買えます。やったね!
- 円安(1ドル=200円)のとき:1万円 ÷ 200円 = 50ドル しか手に入らない……。100ドルのバッグは買えません。ガーン。
つまり、海外旅行や輸入(外国のものを買う)には「円高」が圧倒的に有利なんです!
4. 日本の車が世界で売れるのは「円安」のおかげ?
今度は逆に、日本の会社が100万円の車をアメリカで売る場合を考えます。
- 円高(1ドル=50円)のとき:アメリカでの値段は 2万ドル になります。高くて売れにくい!
- 円安(1ドル=200円)のとき:アメリカでの値段は 5000ドル になります!激安!
同じ車なのに、円安になるだけでアメリカ人は安く買えるようになります。だから、輸出(日本のものを売る)には「円安」が有利になります。トヨタなどの輸出企業が「円安で儲かった」というのはこのためです。
5. 【豆知識】通貨の名前、全部言えるかな?
世界にはいろんなお金があります。クイズ形式で覚えてみましょう!
- アメリカ = ドル($)
- 中国 = 元(げん)
- 韓国 = ウォン
- イギリス = ポンド(£)
- ヨーロッパ(多くの国) = ユーロ(€)
ちなみに、タイは「バーツ」、ベトナムは「ドン」といいます。面白い名前ですよね!
6. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 国と国との間で行われる商品の取り引きを何といいますか。
【問2】 日本の工場が海外へ移り、国内の産業が衰退してしまう現象を何といいますか。
【問3】 日本の「円」と外国の通貨を交換する比率を何といいますか。
【問4】 1ドル100円から110円になったとき、これは「円高」「円安」のどちらですか。
【問5】 海外旅行に行くとき、同じ日本円でより多くの外貨に交換できるのはどちらの状態ですか。
7. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 貿易(ぼうえき)
【問2】 産業の空洞化
【問3】 為替相場(為替レート)
【問4】 円安(円の価値が下がったから)
【問5】 円高

