皆さん、こんにちは。社会人先生です。今日も一歩深く、公民を学んでいきましょう。
歴史の授業と公民の授業、両方で必ず出てくる超重要テーマがあります。それが「大日本帝国憲法」と「日本国憲法」の比較です。
「昔の憲法と今の憲法、何がそんなに違うの?」
「テストでよく狙われるポイントはどこ?」
実は、この2つの憲法は、名前こそ似ていますが中身は「180度違う」と言っても過言ではありません。今回は、受験生が間違いやすいポイントを整理し、なぜ今の憲法が必要になったのかという歴史の背景まで、どこよりも分かりやすく解説します。
大日本帝国憲法と日本国憲法
1. 【最強比較表】これだけでテスト対策は完璧!
まずは、試験に出るポイントを一気に整理しましょう。ここを覚えるだけで、得点力は格段に上がります。
| 比較項目 | 大日本帝国憲法(明治憲法) | 日本国憲法(現行憲法) |
| 主権者 | 天皇主権(主権は天皇にある) | 国民主権(主権は国民にある) |
| 天皇の地位 | 国の元首であり、統治権を総攬する | 日本国・日本国民統合の象徴 |
| 人権の扱い | 天皇から与えられた臣民ノ権利 | 侵すことのできない基本的人権の尊重 |
| 権利の制限 | 法律ノ範囲内で認められる | 永久に侵すことのできない権利(例外:公共の福祉) |
| 戦争と平和 | 天皇が軍隊を指揮する権限を持つ | 平和主義(戦争の放棄) |

2. 大日本帝国憲法の特徴:なぜ軍部の暴走を止められなかったのか
明治時代に制定されたこの憲法には、現代から見ると非常に危うい点がありました。
天皇主権と「臣民ノ権利」
明治憲法では、権利は天皇から「恵み」として与えられたものでした。そのため、法律ノ範囲内という一言があれば、法律によって簡単に権利を制限することができたのです。
軍部の独立:統帥権の独立
これが歴史的に大きな問題となりました。軍隊を指揮する権限(統帥権)は天皇にのみ属し、内閣や議会が口を出すことができなかったのです。これを統帥権の独立といいます。政治家が軍部の行動をコントロールできなかったことが、のちの悲劇的な戦争へと繋がってしまいました。
帝国議会の仕組み
今の国会と違い、帝国議会は衆議院と貴族院に分かれていました。衆議院は選挙で選ばれましたが、貴族院は皇族や華族などから選ばれており、民主的なチェック機能が不十分だったのです。
3. 日本国憲法の特徴:3つの基本原理
第二次世界大戦の反省から生まれたのが今の憲法です。柱となるのは以下の3つの基本原理です。
- 国民主権:政治のあり方を最終的に決定する権限は国民にあります。
- 基本的人権の尊重:人間が生まれながらに持つ、侵すことのできない権利を大切にします。
- 平和主義:二度と戦争をせず、武力による脅しもしないことを誓っています。
4. 豆知識:憲法は「誰」を縛るもの?
法の支配と立憲主義
一般的な法律は、私たち「国民」が守るべきルールです。しかし、憲法は違います。憲法は、大きなパワーを持つ政治家や公務員が勝手なことをしないように縛るための「鎖」のようなものです。このように憲法で権力を制限する考え方を立憲主義といいます。
5. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 大日本帝国憲法において、主権は誰にあるとされていましたか。
【問2】 明治憲法下で、人々の権利が法律によって制限可能だったことを示す言葉は何ですか。
【問3】 日本国憲法において、天皇はどのような地位にあると定められていますか。
【問4】 国家権力を憲法によって縛り、国民の権利を守るという考え方を何といいますか。
【問5】 日本国憲法の第9条に明記されている、日本の基本原理は何ですか。
6. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 天皇(天皇主権)
【問2】 法律ノ範囲内
【問3】 日本国および日本国民統合の象徴
【問4】 立憲主義
【問5】 平和主義(戦争の放棄)

