「一票の格差」って損してない?定数是正との関係を記述で完璧にする方法

現代の民主政治

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。

「選挙なんて、誰に投票しても一票は一票でしょ?」

そう思っているあなた。実は、住んでいる場所によって、あなたの一票の「重み」が他の人の半分しかなかったとしたら……。それって、不公平だと思いませんか?

今回は、テストや入試の記述問題で超頻出の一票の格差と、その解決策である定数是正について、日本一わかりやすく解説します!

「一票の格差」と「定数是正」の関係 記述対策


1. 「一票の格差」ってどういうこと?

簡単に言うと、「選挙区によって、議員一人を選び出すのに必要な票数がバラバラな状態」のことです。

具体的なイメージ(データをもとに解説)

例えば、以下の二つの選挙区があったとします。

選挙区有権者の数選ばれる議員(定数)一票の価値
東京A選挙区12人1人1/12
島根A選挙区6人1人1/6(2倍重い!)

島根A選挙区ではたった6人の意見で議員が決まりますが、東京A選挙区では12人の意見をまとめないと決まりません。つまり、島根A選挙区の人の一票は、東京A選挙区の人の2人分のパワーを持っていることになります。これが「一票の格差」です。


2. なぜ「一票の格差」はダメなの?

日本国憲法第14条には、「法の下の平等」が定められています。

一票の価値に大きな差があるということは、国民の意見が政治に反映される力に差があるということ。これは「平等」に反するため、裁判所から「違憲状態(憲法に違反している状態)」という厳しい判決が出ることもあるんです。


3. 解決策は「定数是正」!

この不平等を解決するための「お薬」が、定数是正(ていすうぜせい)です。

人口が多い都会の議員定数を増やし、人口が減った地方の議員定数を減らすことで、格差を縮小させます。最近行われた「10増10減」なども、この定数是正の一つです。


4. 記述対策!「関係性」をどう書く?

テストで「一票の格差と定数是正の関係を説明しなさい」と言われたら、次の3ステップで書きましょう!

【記述の黄金パターン】

  1. 人口移動により、選挙区間で一票の価値に差(一票の格差)が生じる。
  2. これが憲法の定める「法の下の平等」に反する問題となる。
  3. そのため、各選挙区の議員定数を調整する(定数是正)ことで、格差を解消する必要がある。

5. 豆知識:若者の票が「もっと軽く」なる理由

💡 シルバー民主主義の恐怖

実は、一票の価値の計算以上に、若者の意見が届きにくくなる原因があります。それは投票率の差です。

データによると、50歳以上の投票率は60%を超えますが、10〜20代は半分以下です。立候補者は「投票に来てくれる高齢者に有利な政策(年金を増やすなど)」を訴えた方が当選しやすくなります。これをシルバー民主主義と呼びます。

一票の価値を平等にしても、投票に行かなければ、あなたの力は「ゼロ」になってしまうんですね。


6. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 選挙区によって一票の重みに差があることを何といいますか。

【問2】 すべての国民を平等に扱うことを定めた憲法第14条の原則を何といいますか。

【問3】 格差を是正するために、各選挙区の議員の割り当て数を変更することを何といいますか。

【問4】 裁判所が、格差が大きすぎて憲法違反に近いと判断することを何といいますか。

【問5】 高齢者の投票率が高いため、政治が Ако 高齢者向けに偏ってしまう現象を何といいますか。


7. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 一票の格差

【問2】 法の下の平等

【問3】 定数是正

【問4】 違憲状態

【問5】 シルバー民主主義


8. まとめ

  1. 一票の格差とは、住む場所で投票のパワーが変わってしまう不平等な状態である
  2. これは憲法の「法の下の平等」に反する大きな問題である
  3. 格差を解消するために、議員の数を調整する定数是正が行われる
  4. 若者の投票率が低いと、たとえ格差がなくてもシルバー民主主義が進んでしまう
  5. 私たち主権者は、自分の一票が平等に、そして確実に政治に届くよう関心を持つ必要がある


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