皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。
「あの人と私は考え方が違う」「外国の人は文化が違う」 日常生活で感じる、こうした「ちがい」。 実は、この「ちがい」こそが、これからの社会をより豊かで、よりクリエイティブにする魔法の鍵なんです。
教科書では、こうした様々なちがいが共存することを多様性(ダイバーシティ)といいます。今回は、多様性がもたらすメリットや課題、そして具体的な取り組みについて、どこよりも分かりやすく解説します!
多文化共生
1. 多様性の基本:「ちがい」の尊重
多様性とは、国籍、民族、年齢、性別、障害のあるなし、考え方など、あらゆる「ちがい」を持つ人々が、同じ社会で共に生きることです。
多様性を認める社会では、「みんな同じ」であることを求めるのではなく、一人ひとりの「ちがい」を尊重し、その個性を活かすことが大切だと考えます。
2. 世界に挑む!多様性を採用する企業
今、世界中の企業が、多様な人材を採用すること(ダイバーシティ経営)に力を入れています。
- 理由:異なる背景を持つ人々が集まれば、新しいアイデアや視点が生まれやすくなります。多様な顧客のニーズを理解できるようになり、世界市場で勝てる商品やサービスが生み出しやすくなるのです。企業の成長には、多様な人材の倫理ある活用が不可欠になっています。
3. 誰にとっても優しい!ユニバーサルデザイン
多様な人々が快適に暮らせる社会を作るための、具体的な取り組みがあります。
ユニバーサルデザイン(UD)
障害のあるなし、年齢、言葉の違いに関わらず、誰にとっても使いやすいように、最初から設計されたデザインのことです。
身近なUDの例(5つ)
- シャンプーのボトルの凹凸:目が不自由な人でも、触ってシャンプーとリンスを区別できる。
- ノンステップバス:車椅子の人やベビーカー、高齢者でも、乗り降りがスムーズ。
- 多言語対応の案内板:日本語がわからない外国の人でも、駅や観光地で迷わない。
- 幅の広い自動改札機:車椅子の人や、大きな荷物を持った人でも、通り抜けやすい。
- UDフォント:読み間違えにくく、誰にとっても文字が読みやすいようにデザインされた書体。
4. 地域で共に生きる!多文化共生

異なる文化を持つ人々が、お互いのちがいを認め、共に生きていくことを多文化共生といいます。日本でも、歴史的背景(在日外国人)や人手不足(技能実習生)などにより、外国人が急増しています。
多文化共生の取り組みの例(5つ)
- 日本語支援(学校):言葉の壁を低くし、学習や生活を助ける。
- 多言語のゴミ出しマニュアル(地域):生活習慣の違いからくるトラブルを防ぐ。
- 異文化理解イベント:お互いの料理や伝統を知り、相互理解を深める。
- 母語通訳の配置:役所や病院などで、正確な情報を伝えられるようにする。
- ヘイトスピーチ対策:差別や偏見をなくし、人権を守る活動を行う。
5. 多文化共生が「多文化強制」になる危険性
多様性を尊重することは大切ですが、注意しなければならない点もあります。
多文化共生を進める中で、多数派の文化(日本の文化や日本語など)を、少数派の文化を持つ人々に無理やり押し付けてしまうことを多文化強制(たぶんかきょうせい)といいます。
- 課題:異なる文化を持つ人々を、差別や偏見なく、お互いのちがいを尊重し、社会を共に形づくるパートナーとして認める姿勢が求められます。多様な文化の共存は、国際社会における相互理解の第一歩です。
6. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 あらゆる「ちがい」を持つ人々が、同じ社会で共存することを何といいますか。
【問2】 障害のあるなしや年齢、言葉の違いに関わらず、誰にとっても使いやすいように最初から設計されたデザインを何といいますか。
【問3】 異なる文化を持つ人々がお互いのちがいを認め、共に生きていくことを何といいますか。
【問4】 多数派の文化を少数派の文化を持つ人々に押し付けてしまうことを何といいますか。
【問5】 日本に住む外国人の割合は、人口全体の約何パーセントですか。
7. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 多様性
【問2】 ユニバーサルデザイン
【問3】 多文化共生
【問4】 多文化強制
【問5】 約2%(2021年データ)

