国会の仕事(後半)を完全攻略!行政の監視や「弾劾裁判」の仕組みを解説

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。

前回、国会の大きな仕事として「法律の制定」「予算の議決」「総理大臣の指名」を学びました。今日はその続き、仕事の4番から7番を見ていきましょう。

実はこれらの仕事には、「行政(内閣)が暴走しないように見張る」という大切な役割があるんです!

国会の仕事② 行政の監視


1. 国会と行政の関係:なぜ「監視」が必要?

まず、行政(ぎょうせい)とは「国会が決めた法律や予算をもとに、実際の政治を行うこと」です。そのトップが内閣総理大臣。つまり、「行政=内閣」と考えてOKです。

国会は総理大臣を指名する立場ですから、「私たちが選んだリーダーが、ちゃんと仕事をしているか?」をチェックする義務があります。この「チェック機能」が後半の仕事に深く関わっています。


2. 条約の承認(仕事④):世界との約束をチェック!

条約とは、国と国との間の約束(国際人権規約など)のことです。

  • ルール:条約を結ぶのは内閣ですが、それが本当に日本のためになるか、国会が承認(OK)する必要があります。
  • ポイント:もし衆議院と参議院で意見が分かれたら、ここでも衆議院の優越が認められます。

3. 国政調査権(仕事⑤):政治の裏側を調査!

国会は、国の政治が正しく行われているか調査する 国政調査権 を持っています。

  • 証人喚問(しょうにんかんもん):関係者を国会に呼んで問い詰めることができます。ここで嘘をつくと罪に問われるため、政治家などが苦し紛れに放つ「記憶にありません」という言葉は、ある意味この仕組みが生んだ「名(?)セリフ」と言えるかもしれませんね。

4. 憲法改正の発議(仕事⑥):国のルールを変える提案

憲法を変える「提案(発議)」をするのも国会の仕事です。

  • 条件:各議院の 総議員の3分の2以上 の賛成が必要です。
  • その後:国会が発議した後は、国民投票で過半数の賛成を得て初めて憲法が改正されます。ここには「衆議院の優越」はありません。

5. 裁判官弾劾裁判所(仕事⑦):裁判官をクビにする!?

最後に、裁判官を辞めさせるかどうかを判断する 弾劾(だんがい)裁判所 の設置です。

  • 仕組み:裁判官にふさわしくない行いをした人を、国会議員(衆・参から7名ずつ)が裁判官となって裁きます。
  • 理由:司法(裁判所)も、国民の代表である国会によって厳しくチェックされる仕組みになっているのです。

6. これだけは覚える!国会の仕事まとめ表

国会の全7つ仕事を一気に復習しましょう!

番号仕事の内容衆議院の優越
1法律の制定(立法)あり
2予算の審議・議決あり(先議権も)
3内閣総理大臣の指名あり
4条約の承認あり
5国政調査権
6憲法改正の発議なし(3/2以上)
7裁判官弾劾裁判所の設置

7. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 国と国、あるいは国際機関との間での取り決めのことを何といいますか。

【問2】 国の政治について調査し、証人喚問などを行うことができる権限を何といいますか。

【問3】 憲法改正を発議するために必要な、各議院の賛成数はどれくらいですか。

【問4】 ふさわしくない行為をした裁判官を辞めさせるために、国会に設置される場所はどこですか。

【問5】 予算、条約、総理大臣の指名、法律。この中で「衆議院の優越」が認められないものはありますか。


8. 基礎用語の確認問題の答え

  • 【問1】 条約
  • 【問2】 国政調査権
  • 【問3】 総議員の3分の2以上
  • 【問4】 裁判官弾劾裁判所
  • 【問5】 すべて認められる(この4つはすべて優越あり!)

9. 高校入試対応:記述問題

【問題】

裁判官弾劾裁判所とは、どのような目的で設置されるものか。「裁判官」「国会議員」という言葉を使って説明しなさい。

【解答例】

不適切な行為をした裁判官を辞めさせるかどうかを判断するために、国会議員によって組織される裁判所。
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