皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。
前回は「企業は利潤(もうけ)を求めて競争し、それが世の中を良くする」という資本主義経済のルールについて学びましたね。
でも、世の中には「儲け」だけを目的としていない会社や、小さくても世界一の技術を持つ会社など、いろいろな色の企業があるんです。今回は、私たちの生活を支える「企業の種類」をのぞいてみましょう!
企業の種類
1. 「私企業」と「公企業」:目的が違う!
まず、誰が何のために運営しているかで大きく2つに分かれます。
| 種類 | 目的 | 例 |
| 私企業 | 利潤(利益)をあげること | トヨタ、ソフトバンク、パナソニック、近所の商店など |
| 公企業 | 公共の利益(みんなの生活)のため | 水道局、市営バス、造幣局など |
もし水道会社が「今月は利益を出すために、水1杯10万円にします!」と言い出したら、生活が成り立ちませんよね。だから、命に関わるような公共性の高い仕事は、国や地方自治体が「公企業」として運営しているんです。
2. 日本を支える主役は「中小企業」!
企業のサイズによって「大企業」と「中小企業」に分けられますが、実は日本にある企業の99.7%は中小企業なんです!
【豆知識】中小企業の定義(これのどれかを満たせばOK!)
- 製造・建設・運送業など:資本金3億円以下 または 従業員300人以下
- 卸売業:資本金1億円以下 または 従業員100人以下
- サービス業:資本金5000万円以下 または 従業員100人以下
- 小売業:資本金5000万円以下 または 従業員50人以下
データで見ると、面白いことがわかります。
- 企業数:中小企業が99.7%(大企業はわずか0.3%!)
- 従業員数:約7割の人が中小企業で働いている
- 売上高:大企業の方が半分以上を占めている
数は圧倒的に中小企業が多いけれど、お金を大きく動かしているのは大企業……という構図が見えてきますね。
3. 世界が驚く!「町工場」のすごい技術
「小さいからといって、バカにしてはいけない」のが日本の中小企業です。
- H2ロケットの先端部分の精密なパーツ
- 刺しても痛くない魔法の注射針
- 絶対に緩まない魔法のネジ
これらはすべて、日本の小さな「町工場」が作っています。まさに「中小企業が日本経済の背骨(バックボーン)」なんですね。
4. 未来を創る「ベンチャー企業」:起業か、従業員か?
最近よく聞く「ベンチャー企業」とは、新しい技術や革新的なアイデアで勝負する中小企業のことです。メルカリやサイバーエージェントも、元々はここからスタートしました。
授業で「将来、どっちがいい?」と聞いたら、多くの人が**「従業員(会社員)」**を選びました。
- 従業員派:「言われたことをやる方が楽」「倒産が怖い(安定第一!)」
- 起業家派:「自分の思い通りに経営したい」「一発当てて夢を掴みたい!」
日本はまだ、新しい挑戦にお金を出す仕組み(投資)が少ないと言われています。皆さんの世代から、世界を変えるようなイノベーションを起こす人が現れるのが楽しみです!
5. 儲けるだけじゃない!企業の社会的責任(CSR)
最後に大切な言葉。企業は利益を出すだけでなく、社会に貢献することも求められます。これを企業の社会的責任(CSR)といいます。
「あの会社は環境に配慮しているから、応援したいな」と消費者が思うことで、最終的にはその会社の利益にもつながります。これからは「安さ」だけでなく、「その企業が社会のために何をしているか」を見て選ぶのが、スマートな消費者の姿ですね。
6. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 利潤を目的とせず、水道やバスなど公共の利益のために運営される企業を何といいますか。
【問2】 日本の企業数の約99.7%を占め、日本経済の基盤となっている企業群を何といいますか。
【問3】 新しい技術や独創的なアイデアで事業を展開する、設立して間もない企業を何といいますか。
【問4】 企業が利益を追求するだけでなく、環境保護や社会貢献などの責任を果たすことをアルファベット3文字で何といいますか。
【問5】 企業が新しい技術を生み出し、経済に大きな変革をもたらすことを何といいますか。(カタカナで)
7. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 公企業
【問2】 中小企業
【問3】 ベンチャー企業
【問4】 CSR
【問5】 イノベーション(技術革新)
まとめ
会社にはそれぞれの役割があります。
私たちが安心して水を使えるのは公企業のおかげ。
便利なサービスやモノが届くのは私企業の競争のおかげ。
そして、日本の高い技術を支えているのは中小企業の職人さんたちです。
皆さんは将来、どんな「企業」で、どんな「社会貢献」をしてみたいですか?
