【格差をなくす魔法?】お金持ちほど税金が高い「累進課税」の仕組みを日本一わかりやすく解説!

公民

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく経済(公民)を学んでいきましょう。

「大人になったらたくさん稼いで、いい車に乗りたい!」 そんな夢を持っている人も多いはず。でも、日本には「稼げば稼ぐほど、国に納める税金の割合が増える」という不思議なルールがあるのを知っていますか?

その名は「累進課税(るいしんかぜい)」

今回は、中学生・高校生のテストや入試に必ず出るこの仕組みを、衝撃のデータとともにスッキリ解説します!

累進課税について


1. 累進課税ってなに?「所得税」の驚きの税率表

日本の「所得税(お給料にかかる税金)」は、収入によって税率が変わります。実際のデータを見てみましょう。

  所得税の税率(イメージ)

  • 所得195万円以下:5%
  • 330万円〜695万円以下:20%
  • 900万円〜1,800万円以下:33%
  • 4,000万円超:45%

なんと、年収が数億円あるような人は、所得税だけで稼いだお金の約半分を税金として納めることになります。逆に、収入が少ない人は5%程度で済みます。

「階段のように、上に行けば行くほど税率がキツくなる」のが累進課税の特徴です。


2. なぜこんな仕組みがあるの?「富の再分配」

「頑張って稼いだのに、半分も取られるなんて損じゃない?」と思うかもしれません。しかし、これには社会を平和に保つための大事な目的が2つあります。

  1. 所得の再分配(さいぶんぱい): お金持ちから多めに集めた税金を使って、公園や道路を作ったり、生活が苦しい人を助けたりします。これによって、社会全体の貧富の格差が広がりすぎるのを防いでいます。
  2. 垂直的公平(すいちょくてきこうへい): 「支払う能力がある人が、より多く負担するのが公平だよね」という考え方です。

3. 受験生はここをチェック!「累進課税」vs「逆進性」

テストや入試で最も狙われるのが、「消費税」との比較です。

  • 所得税(累進課税): お金持ちほど負担が重い。格差を縮める効果がある。
  • 消費税(逆進性:ぎゃくしんせい): 税率は全員一律(10%など)。しかし、収入に対する税金の負担感を考えると、「お給料が少ない人ほど、生活費に占める税金の負担が重くなってしまう」という性質があります。

この「所得税は格差を埋め、消費税は格差を広げやすい」という対比は、記述問題の鉄板ネタです!


4. 【豆知識】もし累進課税がなかったら?

もし、日本中のすべての税金が「一律10%」のフラットタックス(一律課税)になったらどうなるでしょうか?

★ 歴史のシミュレーション お金持ちは手元に残るお金が爆発的に増え、超豪華な生活ができます。しかし、税収がガクンと減るため、道路はボロボロ、救急車は有料、学校の教科書も1冊数万円……なんてことになりかねません。

累進課税は、私たちが「当たり前の生活」をみんなで支え合うための、社会のセーフティーネットでもあるんですね。


5. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 収入(所得)が高くなるにつれて、税率も段階的に高くなる課税方法を何といいますか。

【問2】 累進課税が採用されている、代表的な国税は何ですか。

【問3】 所得税などを通じて、所得の格差を調整し、国民の生活を安定させる政府の働きを何といいますか。

【問4】 所得に関わらず一律の税率が適用される消費税が、所得の低い人ほど負担感が重くなる性質を何といいますか。

【問5】 税金によって、豊かな人から貧しい人へとお金を移動させ、格差を是正することを「所得の何」といいますか。


6. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 累進課税(るいしんかぜい)

【問2】 所得税

【問3】 財政の所得再分配機能

【問4】 逆進性(ぎゃくしんせい)

【問5】 所得の再分配


7. 入試に出る記述問題

【問題】

所得税に「累進課税」という仕組みが取り入れられているのはなぜですか。「所得」「格差」という言葉を使って、その理由を簡潔に説明しなさい。

8. 答え

【解答例】

高所得者ほど高い税率を課すことで、所得の再分配を行い、社会的な経済的格差を是正するため。

9. まとめ

  1. 累進課税とは、所得が増えるほど税率が上がっていく仕組みである
  2. 主に所得税に採用されており、最大税率は45%にもなる
  3. 目的は所得の再分配を行い、貧富の格差を小さくすることである
  4. 消費税の逆進性(低所得者ほど負担が重い)とセットで覚えるのが入試のコツ
  5. 天皇陛下も例外ではなく、所得があれば所得税を納めている
  6. 累進課税は「支払い能力のある人がより多く負担する」という公平性の考え方に基づいている

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