皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も一緒に社会科の公民分野について学んでいきましょう!
地方自治は「民主主義の学校」。選挙以外にも、私たちが街づくりに参加できる仕組みがたくさんあります。今回は、最近話題の「ふるさと納税」と、地域の運命を決める「住民投票」について学びましょう!
住民参加の拡大と私たち
1. 応援したい街を選ぶ「ふるさと納税」
まずはクイズです。
ホタテにハンバーグ、カニ……
これらはすべてふるさと納税の返礼品です!
- どんな仕組み?:自分が応援したい地方公共団体に寄付ができる制度です。寄付をすると、お礼の品(返礼品)がもらえ、さらに自分の住民税などが一部控除(実質2,000円の負担で済む)されます。
- 返礼品のルール:以前は豪華すぎることが問題になりましたが、現在は「寄付額の30%以下」というルールが決まっています。
- 街が劇的に変わる!:北海道上士幌町(かみしほろちょう)では、寄付金を活用して**「認定こども園」の利用料を10年間無料**にしました。人口が少ない過疎地域でも、アイデア次第で活気を取り戻せるのです。
2. 地域の重要問題をみんなで決める「住民投票」
もう一つの大きな住民参加の形が住民投票です。
授業では「広島市安佐南区安東地区への原子力発電所建設」をテーマに体験しましたね。
原子力発電所建設のメリット・デメリット(例)
| メリット | デメリット |
| 国からの交付金で公共施設が充実する | 事故が起きた時の被害が甚大 |
| 雇用が増え、地域が活性化する | 放射性廃棄物の管理が必要 |
| 多額の固定資産税が入る | 工事完了まで長い年月がかかる |
【ここがテストに出る!】
住民投票には、原則として法的拘束力(ほうてきこうそくりょく)はありません。
つまり、結果が「反対」でも、首長や議会が絶対に建設を止めなければならないという法律上の義務はありません。しかし、住民の意思は非常に重く、多くの場合はその結果を尊重して政策が進められます。だからこそ、「投票率」がその意見の説得力を決める鍵になるのです。
3. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 自分の選んだ地方公共団体に寄付をすることで、税金の控除を受けられる制度を何といいますか。
【問2】 ふるさと納税の返礼品の費用は、寄付額の何%以下と決められていますか。
【問3】 地域特有の重要な課題について、住民の意思を直接問うための仕組みを何といいますか。
【問4】 住民投票の結果は、政治を法的に縛る力を持っていますか。持っている場合は「ある」、ない場合は「ない」と答えなさい。
【問5】 住民投票の結果が政策に反映されるために、数字として重要視されるものは何ですか。
4. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 ふるさと納税
【問2】 30%
【問3】 住民投票
【問4】 ない
【問5】 投票率
5. 高校入試対応:記述問題
【問題】
地方公共団体がふるさと納税の寄付金を募集する際、返礼品の内容だけでなく、寄付金の「使い道」を明示することにはどのような意義があるか、簡潔に書きなさい。
【解答例】
寄付者が自分の意思で税金の用途を選択できるようにし、自治体の政策に共感する人を増やす意義がある。6. まとめ
「自分の一票なんて意味がない」と思うかもしれません。
でも、ふるさと納税で「どの街を応援するか」を選ぶことも、住民投票で「自分の街の未来」にNOやYESを突きつけることも、すべて立派な政治参加です。
上士幌町のように、寄付金で子育てしやすい環境を作ることもできれば、住民投票で大きな建設案を見直すこともできます。
地方自治は、私たちが声を上げれば必ず変わる場所です。皆さんが大人になったとき、どんな街に住み、どんな未来に一票を投じたいですか?
その答えは、今から学び、考えるプロセスの中にあります。
