皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。
「ルールなんてなければ自由なのに……」と思ったことはありませんか? でも、もしルールが全くなかったら、力の強い人が勝手なことをして、私たちの自由や権利はめちゃくちゃになってしまうかもしれません。
今回は、私たちの人権を守るために欠かせない「法の役割」と、政治の暴走を止める「憲法」の驚きの仕組みについて、どこよりも分かりやすく解説します!
法の支配と立憲主義
1. 法の役割:なぜ「ルール」が必要なの?

社会にはたくさんの人がいて、それぞれ違う考えを持っています。そこで、みんなが安心して暮らすために必要なのが「法(ルール)」です。
法の大きな役割は2つあります。
- 社会の秩序を守る:トラブルを防ぎ、みんなが納得できる解決策を示す。
- 個人の権利を守る:立場の弱い人が、強い人に不当に扱われないようにする。
例えば、アルバイトの時給を店長が勝手に下げることはできません。これは、法律が「最低賃金」などのルールを決めて、働く人の権利を守っているからです。
2. 「人の支配」 vs 「法の支配」

歴史を振り返ると、かつては王様が「私の言葉こそがルールだ!」と好き勝手にする人の支配が行われていました。これでは、国民の生活は王様の気分次第で決まってしまいます。
そこで、人類は長い時間をかけて法の支配という考え方を確立しました。
- 人の支配:王様や権力者が、自分の意志で人々を支配する。
- 法の支配:政治を行う権力者も、国民が作った法に従わなければならないという考え方。
3. 立憲主義:憲法は「誰」を縛るもの?

ここがテストで一番間違えやすいポイントです! 普通の「法律」は国民が守るべきルールですが、憲法は「国(政治家や公務員)」を縛るルールなのです。
このように、憲法によって政治権力を制限し、国民の人権を保障しようとする考え方を立憲主義(りっけんしゅぎ)といいます。
国が勝手に戦争を始めたり、国民の自由を奪ったりしないように、憲法という「鎖」で国家権力をつなぎとめているイメージですね。
4. 法のピラミッド:最高法規はどれ?

日本の法には、強さの順番(優先順位)があります。
- 憲法:国の最高法規。これに反する法律は無効になります。
- 法律:国会で作られる、全国共通のルール。
- 条例:地方公共団体(都道府県や市町村)で作られる、その地域だけのルール。
5. 豆知識:世界最古の「法の支配」の芽
マグナ・カルタ(大憲章) 1215年のイギリスで、わがままな王様に貴族たちが「勝手に税金を取るな!ルールを守れ!」と約束させた文書がマグナ・カルタです。これが現代の法の支配のルーツと言われています。
6. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 権力者も法に従わなければならないという、現代民主政治の基本となる考え方を何といいますか。
【問2】 国の最高法規であり、政治権力を制限して人権を守るための法は何ですか。
【問3】 憲法によって国家権力を縛り、国民の権利を保障する考え方を何といいますか。
【問4】 国会が制定する、国民が守るべきルールのことを何といいますか。
【問5】 地方公共団体が、その地域独自のルールとして制定する法を何といいますか。
7. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 法の支配
【問2】 憲法
【問3】 立憲主義
【問4】 法律
【問5】 条例
8. 入試に出る記述問題
【問題】 「立憲主義」とはどのような考え方ですか。「憲法」「権力」「人権」という言葉を使って説明しなさい。
9. 答え
【解答例】 憲法によって国家の権力を制限することで、政治の暴走を防ぎ、国民の基本的人権を保障しようとする考え方。

