世界に目を向けよう! 国際的な人権保障 と日本の 拉致問題

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も一緒に社会科の公民について学んでいきましょう!

「なぜ世界には学校に通えない子供たちがいるの?」

「国連が作った人権のルールって、どんな効果があるの?」

「日本人が直面している拉致問題、私たちにできることは?」

日本で当たり前に守られている人権も、世界に目を向けると、性別や貧困、あるいは国家による侵害によって脅かされている現実があります。今日は、国際社会がどのように人権を守ろうとしているのか、そして解決すべき大きな課題である拉致問題について詳しく解説します。

グローバル社会と人権


1. 世界の人権状況と国際連合の取り組み

発展途上国では、貧困だけでなく「性別による偏見」で学校に通えない子供たちがいます。たとえばアフガニスタンのマララ・ユスフザイさんは、女性が学ぶ権利を訴え、ノーベル平和賞を受賞しました。

こうした問題を解決するため、国際連合(国連)は中心となって動いています。

世界人権宣言(1948年)

「すべての人間は生まれながらにして自由であり、平等である」という人権の規範を示した宣言です。

  • 弱点:あくまで「宣言」であり、締結した国への 法的拘束力がない ことです。

国際人権規約(1966年)

世界人権宣言の内容をより具体化し、締約国に 人権保障を義務づける条約 です。これにより、各国は自国の法律を整備する責任を負うことになりました。


2. 条約が日本を変えた? 具体的な進展

国連の条約は、日本の法律にも大きな影響を与えています。

  • 女子差別撤廃条約:1979年に採択され、日本はこの条約に合わせて「男女雇用機会均等法」を整備しました。
  • 先住民族の権利:オーストラリアのアボリジニ、ニュージーランドのマオリ、カナダのイヌイットなど、先住民族の権利を認める宣言も出されています。

3. 日本が抱える深刻な人権侵害:拉致問題

国際的な人権侵害の中で、日本にとって決して忘れてはならないのが 拉致問題 です。

1970年代から80年代にかけ、北朝鮮の工作員によって多くの日本人が不当に連れ去られました。当時中学1年生だった 横田めぐみさん もその一人です。

私たちにできること

2002年に5人の被害者が帰国しましたが、いまだに多くの日本人が北朝鮮に残されています。

  1. 事実を知ること:ビデオ「めぐみ」などを通じ、何が起きたのか正しく理解すること。
  2. ブルーリボン運動:拉致問題解決を願う青いリボンのバッジを着用したり、活動を支援したりすること。

拉致被害者の家族の皆さんは高齢になられています。「家族が生きている間に再会を」という時間の制約がある、非常に切実な問題なのです。


4. キーワードまとめ

用語内容
世界人権宣言1948年採択。人権の共通の目安を示したものだが、法的拘束力はない。
国際人権規約1966年採択。世界人権宣言を具体化し、各国に遵守を義務づけた条約。
女子差別撤廃条約男女の平等を推進する条約。日本の男女雇用機会均等法成立のきっかけとなった。
拉致問題北朝鮮によって日本人が強制的に連れ去られた、重大な人権侵害事件。
ブルーリボン運動拉致被害者の救出と、日本と北朝鮮を隔てる「青い海」を象徴する支援活動。

5. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 1948年に採択された、世界の人権の規範を示した宣言を何といいますか。

【問2】 世界人権宣言に法的拘束力を持たせるため、1966年に採択された条約は何ですか。

【問3】 1979年に採択され、日本の「男女雇用機会均等法」整備のきっかけとなった条約は何ですか。

【問4】 1970年代~80年代に、北朝鮮によって多くの日本人が誘拐された問題を何といいますか。

【問5】 拉致問題の解決を願い、青いリボンをシンボルとする運動を何といいますか。


6. 基礎用語の確認問題の答え

  • 【問1】 世界人権宣言
  • 【問2】 国際人権規約
  • 【問3】 女子差別撤廃条約
  • 【問4】 拉致問題
  • 【問5】 ブルーリボン運動

7. 高校入試対応:記述問題

【問題】

世界人権宣言だけでは人権を守るために不十分だったのはなぜか。「法的拘束力」という言葉を使って説明しなさい。


8. 高校入試対応:記述問題の答え

【解答例】

世界人権宣言は、各国が守るべき目標を示したものであり、加盟国に対して人権保障を義務づける法的拘束力がなかったから。

人権は日本国内だけで完結するものではありません。

世界人権宣言 や 国際人権規約 といった世界共通のルールを学び、同時に日本が現在進行形で抱えている 拉致問題 にも関心を持ち続けることが大切です。

一刻も早く、すべての拉致被害者が日本の土を踏み、家族と再会できる日が来ることを願っています。


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