皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。
「なんで学校に行かなきゃいけないの?」「なんで勝手にスマホを見られたら嫌なの?」 当たり前のように感じている日々の不満や疑問。実はその裏側には、人類が何百年もかけて勝ち取ってきた人権という考え方が隠れています。
もし人権がなかったら、王様の気分一つで命を奪われたり、一生奴隷として働かされたりしていたかもしれません。今回は、私たちが「人間らしく」生きるための最強のルール、人権の考え方がどうやって生まれたのか、そのドラマチックな歴史を徹底解説します!
人権の歴史
1. そもそも「人」とは何か:人権の基本
人権(基本的人権)とは、「人間が人間であるというだけで、生まれながらに持っている、誰にも侵されない権利」のことです。
昔は「身分が高い人だけが偉い」「王様は神様から権力を授かった(王権神授説)」と考えられていました。しかし、17世紀から18世紀にかけて、「人間はみんな自由で平等なはずだ!」という啓蒙思想(けいもうしそう)が広まり、今の世界の常識が作られていったのです。
2. 世界を変えた!「三大思想家」の神授業
テストで100%狙われるのが、この3人の「名前」と「主張」のセットです。ここを間違えると人権の歴史は語れません!
① ロック(イギリス)
- 著書:『統治二論(市民政府二論)』
- 主張:抵抗権
- 内容:政府が国民の権利を裏切ったら、国民にはその政府をぶっ倒して新しくする権利がある!
② モンテスキュー(フランス)
- 著書:『法の精神』
- 主張:三権分立
- 内容:権力が一か所に集まると絶対ろくなことにならない。立法・行政・司法の3つに分けて互いに見張らせよう!
③ ルソー(フランス)
- 著書:『社会契約論』
- 主張:人民主権
- 内容:国の政治のあり方を決める一番偉いパワー(主権)は、王様じゃなくて「人民(みんな)」にあるんだ!
3. 歴史が動いた!近代革命と人権宣言
思想家たちが種をまき、ついに国民が立ち上がったのが近代革命です。
- イギリス:名誉革命などを経て、1689年に「権利章典」を制定。王様の力を制限しました。
- アメリカ:1776年にアメリカ独立宣言を発表。「生命、自由、幸福追求」が神から与えられた権利だとうたいました。
- フランス:1789年にフランス革命が勃発。自由・平等・博愛を掲げたフランス人権宣言が誕生しました。
4. 豆知識:バイトの時給も「人権」で守られている?
身近な人権のチカラ もし将来、あなたがアルバイトをしたとき、店長から「経営が苦しいから時給を勝手に下げるぞ!」と言われたらどうしますか? 実は、日本国憲法には「人間らしい生活」を送るための社会権という考え方があります。これを具体化した最低賃金制度などがあるおかげで、店長のわがままからあなたの生活は守られているのです。人権は、教科書の中だけでなく、あなたの財布の中身も守ってくれているんですよ!
5. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 人が生まれながらに持っている、誰にも侵されない権利を何といいますか。
【問2】 モンテスキューが『法の精神』で唱えた、権力を3つに分ける考え方を何といいますか。
【問3】 政府が国民の権利を侵害したとき、国民が政府に立ち向かう権利をロックは何と呼びましたか。
【問4】 1776年、アメリカが独立した際に出した宣言の中で、初めてうたわれた権利は何ですか。
【問5】 20世紀になり、ドイツで初めて「人間らしい生活を送る権利(社会権)」を定めた憲法は何ですか。
6. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 基本的人権(人権)
【問2】 三権分立
【問3】 抵抗権
【問4】 幸福追求権
【問5】 ワイマール憲法

