皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も一緒に社会科の公民について学んでいきましょう!
「日当たりが悪くなるからマンション建設に反対!」 「自分の最後はどう決めればいいの?」
実は、これらはすべて 新しい人権 に関わるお話です。憲法が作られた当時には想定されていなかった、現代社会だからこそ必要な権利について、テストに出るポイントを絞って解説します。この記事を読めば、環境権や自己決定権の記述問題も怖くありません!
新しい人権①
1. 環境権:住みやすい環境を求める権利
私たちの身近なところに、人権を守る工夫が隠されています。
日当たりを守る 日照権
皆さんの周りに、上の階が斜めに削られたような形のマンションはありませんか? あれはデザインではなく、近隣の家に太陽の光が当たるように工夫されているのです。建築基準法という法律で、陽当たりを求める権利 日照権 が認められているため、あのような形になっています。
景色を守る 眺望権
「家の前から海が見えなくなった」「富士山が見えなくなった」といった、良い景色を眺める権利を 眺望権 といいます。最近でも、国立市のマンションが富士山の景観を損なうとして、完成直前に解体されるというニュースが話題になりましたね。
これらのような、良い環境の中で生きる権利を総称して 環境権 と呼びます。
2. 環境を守るための仕組み:環境アセスメント法
大きな開発をするときには、事前に環境への影響を調査しなければなりません。これを 環境アセスメント(環境影響評価) といいます。 この法律によって、住民の声が開発に反映されるようになりました。
3. 自己決定権:自分の生き方は自分で決める
自分の生き方や、治療の方法、さらには「死」の迎え方について、自分で決定する権利を 自己決定権 といいます。
臓器提供と「死」の判断
道徳の授業でも使った「臓器提供意思表示カード」。これに丸をつけることは、立派な自己決定権の行使です。本人が「脳死後に臓器を提供します」と意思表示していれば、脳死が「人の死」と判断され、移植が行われます。
尊厳死と安楽死
- 尊厳死:過剰な延命治療を拒否し、人間としての尊厳を保って自然な死を迎えること。
- 安楽死:不治の病などで苦しむ人が、医師の助けを借りて薬物などで死を選ぶこと。
これらは非常に難しいテーマですが、すべて「自分らしく生きる(死ぬ)こと」を守るための新しい人権として議論されています。
4. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】憲法に直接の条文はないが、社会の変化とともに認められるようになった権利をまとめて何といいますか。
【問2】太陽の光を浴びて、健康な生活を送る権利を何といいますか。
【問3】日照権や眺望権など、快適な環境を求める権利を何といいますか。
【問4】開発の前に、環境への影響を事前に調査する仕組みを何といいますか。
【問5】自分の生き方や、延命治療の有無などを自分で決める権利を何といいますか。
5. 基礎用語の確認問題の答え
- 【問1】 新しい人権
- 【問2】 日照権
- 【問3】 環境権
- 【問4】 環境アセスメント(環境影響評価)
- 【問5】 自己決定権
6. 高校入試対応:記述問題
【問題】 新しい人権 は、なぜ日本国憲法に具体的な明文規定がないにもかかわらず、保障されるべきだと考えられているのですか。憲法第13条の言葉を使って説明しなさい。
7. 高校入試対応:記述問題の答え
【解答例】
憲法第13条の「幸福追求権」を根拠としており、社会の変化に伴って、人間らしく幸福に生きるために不可欠な権利だと考えられるようになったから。まとめ: 新しい人権 は、時代に合わせて進化し続けています。 環境権 も 自己決定権 も、私たちがより良く生きるための大切な武器です。憲法の条文だけでなく、今の社会で何が大切にされているかを考えていきましょう!
