皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。
「大人になったら何になりたい?」と聞かれて、YouTuberやゲーム実況者、イラストレーターなどを思い浮かべる人も多いかもしれませんね。どんな仕事であっても、私たちが社会に出て働くときには、切っても切れない「ルール」があります。
それが労働者の権利(ろうどうしゃのけんり)です。
「ブラック企業って何?」「バイトでも休みはもらえるの?」そんな疑問を、中学生の皆さんにどこよりも分かりやすく解説します!
労働の意義と労働者の権利
1. そもそも、なぜ働くの?
皆さんが働く目的は何だと思いますか? 中学生にアンケートをとると、圧倒的に多いのが「お金を得るため」です。
面白いことに、統計データ(社会科通信No.114参照)を見ると、若い世代ほど「お金のため」という理由が多く、年齢が上がると「社会の一員として務めを果たすため」という理由が増える傾向があります。
- 若者:貯金が少ない、趣味や生活にお金がかかるから。
- 高齢者:生活が落ち着き、生きがいや社会貢献を重視するようになるから。
目的は人それぞれですが、働くことは「自分らしい生活を送る」ための大切な手段なのです。
2. 知っておこう!働く人の最強の盾「労働三権」
大工さんも、プロ野球選手も、バイトをしている高校生も、みんな「労働者」(賃金を得て働く人)です。
会社(雇う側)と労働者(雇われる側)では、どうしても雇う側の方が立場が強くなりがちです。そこで、憲法で認められている「働く人を守る3つの盾」が労働三権(ろうどうさんけん)です。
| 権利の名前 | 内容 |
| 団結権(だんけつけん) | 労働組合(仲間とのチーム)を作る権利 |
| 団体交渉権(だんたいこうしょうけん) | 給料や休みについて、チームで会社と話し合う権利 |
| 団体行動権(だんたいこうどうけん) | 話し合いがまとまらない時、ストライキなどをする権利 |
一人では弱くても、チーム(組合)になれば対等に話し合えるという仕組みです!
3. ルールを定めた「労働三法」
労働三権を具体的に守るための3つの法律を労働三法(ろうどうさんぽう)といいます。
- 労働基準法(ろうどうきじゅんほう)「1日8時間、週40時間まで」といった、働く条件の最低ラインを決めています。有給休暇や残業代のルールもここに含まれます。
- 労働組合法(ろうどうくみあいほう)労働組合を自由に作っていいことや、組合を理由にクビにしてはいけないことを決めています。
- 労働関係調整法(ろうどうかんけいちょうせいほう)会社と組合がケンカ(争議)になった時、解決するためのルールを決めています。
4. 未来の仕事はどうなる?AIと労働
今、皆さんが目指している職業の中には、「AI(人工知能)に奪われるかもしれない」と言われているものもあります。
★ 中学生がなりたい職業ランキング(2017年)
- 男子:1位 ITエンジニア、2位 ゲームクリエイター、3位 YouTuber
- 女子:1位 芸能人、2位 イラストレーター、3位 医師
AIは計算やパターン化された作業は得意ですが、「ゼロから新しいものを生み出す創造力」や「人の心に寄り添うこと」はまだ苦手です。これからの時代は、「自分にしかできない価値」を見つけることが、最強の護身術になるかもしれませんね。
5. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 労働者が団結して、賃金などの労働条件の改善を求めて行動する権利をまとめて何といいますか。
【問2】 労働条件の最低基準を定め、働く人を守る法律は何ですか。
【問3】 労働者が対等な立場で会社と話し合うために作る組織を何といいますか。
【問4】 労働時間、産休、残業など、最低限守るべきルールを定めた法律は何ですか。
【問5】 労働三法のうち、労働組合を自由に作れることなどを定めた法律は何ですか。
6. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】労働三権
【問2】労働基準法
【問3】労働組合(ろうどうくみあい)
【問4】労働基準法
【問5】労働組合法

