皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。
「ネットで見たから本当だと思った」「SNSに写真を載せたら怒られた」
便利すぎる情報化社会ですが、実は一歩間違えると数千万円の損害賠償を請求されたり、誰かの心を深く傷つけてしまったりするリスクが潜んでいます。
今回は、情報を使いこなすための2つの盾、メディアリテラシーと情報モラルについて、具体的な事例を交えてスッキリ解説します!
情報化の課題
1. 情報を「見極める力」:メディアリテラシー
メディアリテラシーとは、「送られてくる情報の中から必要なものを選び出し、その正しさを見極めて活用する力」のことです。
ネットの世界には、わざと嘘をつく「フェイクニュース」や、誰かを騙そうとする情報が溢れています。
メディアリテラシーが必要な3つの事例
- フェイクニュースの拡散「〇〇を食べると病気が治る!」という嘘の情報を信じて拡散してしまうと、パニックを引き起こす原因になります。
- 企業のビジネスモデルを見抜くGoogleやYouTubeが無料なのは、私たちの検索履歴を売ったり、広告を表示したりしているからです。情報をタダで得ているようで、実は「自分の情報」を支払っていることに気づく必要があります。
- AI(人工知能)の回答を疑うAIはとても便利ですが、時々もっともらしい「嘘(ハルシネーション)」をつきます。AIの答えが100%正しいと思い込まない姿勢が大切です。
2. 情報と「向き合う態度」:情報モラル
情報モラルとは、「情報を正しく扱うための道徳的な態度」のことです。画面の向こうには「人」がいることを忘れてはいけません。
情報モラルが問われる3つの事例
- 肖像権(しょうぞうけん)の侵害友達の顔が写った写真を勝手にSNSにアップしていませんか?本人の許可なく公開することは、プライバシーを侵害するNG行為です。
- 著作権(ちょさくけん)の侵害好きなアニメの画像や、アーティストの曲を勝手に投稿することです。プロが作ったものを無断で使うのは法律違反になります。
- 誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)・名誉毀損ネット上で他人の悪口を書くことです。最近では法改正も進み、**「侮辱罪」**などで逮捕されたり、多額の賠償金を払わされたりするケースが増えています。
3. 豆知識:ネットの書き込みは「消えない」?
デジタル・タトゥーの恐怖
一度ネットに流れた情報は、誰かが保存したりコピーしたりすることで、完全に消すことが不可能になります。これを「デジタル・タトゥー(消えない入れ墨)」と呼びます。10年後の就職活動の時に、昔の不用意な投稿が見つかって不採用になる……なんてことも実際に起きているんです。
4. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 情報の中から必要なものを選び、その真偽(本当か嘘か)を判断して活用する力を何といいますか。
【問2】 情報を利用する際に守るべき道徳や態度のことを何といいますか。
【問3】 自分の顔を勝手に撮影されたり、公開されたりしない権利を何といいますか。
【問4】 音楽、マンガ、写真など、作った人の努力を守るための権利を何といいますか。
【問5】 インターネット上で特定の人物を攻撃したり、名誉を傷つけたりすることを何といいますか。
5. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 メディアリテラシー(情報リテラシー)
【問2】 情報モラル
【問3】 肖像権
【問4】 著作権
【問5】 誹謗中傷(名誉毀損・侮辱)
6. 入試に出る記述問題
【問題】
SNSを利用する際、自分が撮影した写真に他人が写っている場合に注意すべきことを、「肖像権」という言葉を使って説明しなさい。
7. 答え
【解答例】
他人の顔を無断で公開することは肖像権の侵害にあたるため、投稿する前に本人の許可を得るか、顔を隠すなどの加工を施す必要がある。
