皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。
「海外旅行に行くとき、一番大切なものは何?」
そう聞かれたら、多くの人が「パスポート(旅券)」と答えるでしょう。実は、パスポートには日本国外務大臣の名前で「この人を安全に旅行させ、必要な助けを与えてください」という保護要請文が書かれています。
今回は、国際社会の中で生きていくために欠かせない「国家」の成り立ちと、その象徴である「国旗・国歌」について、最新のデータを交えてスッキリ解説します!
国際社会における国家
1. 国家が成り立つための「三つの要素」
私たちが住んでいる「日本」のような独立した国(主権国家)として認められるためには、必ず三つの要素が必要です。

- 国民:その国に住み、その国の国籍を持つ人々のこと。
- 領域:その国の主権が及ぶ範囲。領土・領海・領空の3つから成ります。
- 主権:他国から干渉されず、自国の政治を決定する最高の権力のこと。
| 領域の区分 | 範囲の目安 |
| 領土 | 陸地のこと。 |
| 領海 | 沿岸から12海里までの海。 |
| 領空 | 領土と領海の上空。 |
さらに、領海のすぐ外側には、沿岸国が資源を独占できる排他的経済水域(EEZ)が200海里まで設定されています。
豆知識:小さな島に750億円!?
日本の最南端にある沖ノ鳥島は、放っておくと波で削られて沈んでしまうほど小さな島です。しかし、この島がなくなると、日本の国土面積よりも広い排他的経済水域を失ってしまいます。そのため、日本政府は約750億円もの予算をかけて、コンクリートやチタン製の防護壁で島を守っているのです。

2. 国のシンボル「国旗」と「国歌」
国際社会において、自分の国を象徴するのが「国旗」と「国歌」です。これらは1999年に制定された国旗及び国歌に関する法律で正式に決められています。
- 国旗:正式名称は日章旗(にっしょうき)。通称「日の丸」です。
- 国歌:君が代(きみがよ)。歌詞は平安時代の和歌がもとになっています。
パスポート(旅券)もまた、自分がどこの国の人間であるかを証明する「生命の次に大切なもの」です。外国で事件に巻き込まれた際、自分の国籍を証明できるほぼ唯一の手段となります。
3. 世界の国歌クイズ!歌詞から国名を当てよう
国歌の歌詞には、その国の歴史や大切にしている思いが詰まっています。どの国の国歌か分かりますか?
- A:「われらが旗、星条旗よ……堂々たる星条旗よ。」
- B:「前進、雄々しき民族。共産党に導かれ、続け。」
- C:「行け、祖国の国民。ときこそいたれり。正義のわれらに旗はひるがえる……」
- D:「神の救い、我らが女王にあれ。……栄えたまえ、我が女王。」
答えは…
A:アメリカ合衆国
B:中国
C:フランス
D:イギリス(※現在は国王陛下に合わせて「God Save the King」になります)
4. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 国家を構成する三要素をすべて答えなさい。
【問2】 領域のうち、沿岸から12海里までの海の範囲を何といいますか。
【問3】 沿岸から200海里までの、資源の権利が認められる水域を何といいますか。
【問4】 日本の国旗の正式名称を漢字三文字で答えなさい。
【問5】 日本の国歌の題名は何ですか。
5. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 国民・領域・主権
【問2】 領海
【問3】 排他的経済水域(EEZ)
【問4】 日章旗
【問5】 君が代
6. 入試に出る記述問題
【問題】
日本政府が、多額の費用をかけて沖ノ鳥島の護岸工事を行っているのはなぜか。「排他的経済水域」という言葉を使って説明しなさい。
7. 答え
【解答例】
島が水没して消滅すると、その周辺に設定されている広大な排他的経済水域(EEZ)を失い、海産資源や鉱産資源を独占的に利用する権利がなくなってしまうため。
