公害を乗り越え「ゴミゼロ」へ!地球を守る「循環型社会」のつくりかた

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。

「公害って、昔の教科書の中の話でしょ?」 そう思っている人も多いかもしれません。でも、実は今の私たちが当たり前に使っている「リサイクル」や「3R」は、かつての日本が経験した「公害」という苦い教訓から生まれたものなのです 。

今回は、日本の公害の歴史から、私たちが目指すべき循環型社会のリアルな現状と課題をスッキリ解説します!

公害の防止から循環型社会の形成へ


1. 衝撃!1960年代と「今」でこんなに違う環境意識

まずは、日本が「豊かさ」を追い求めていた高度経済成長期と現在を比べてみましょう 。

項目高度経済成長期(1960年代)現在(2020年代〜)
社会の優先順位経済の発展・人々の豊かさを重視環境の保全・持続可能性
主な問題四大公害病地球温暖化・ゴミ問題
ゴミへの考え方大量生産・大量廃棄 循環型社会

かつては高度経済成長の影で、深刻な公害が発生していました 。今では「ゴミを資源にする」考え方が当たり前になりつつあります 。


2. なぜ「公害の防止」が重要だったのか?

最大の理由は、失われた健康や自然環境はすぐには戻らないからです

四大公害病の教訓

工場排水や排気ガスが原因で、多くの被害が出ました 。

  • 水俣病(熊本県):有機水銀による水質汚濁が原因 。
  • 新潟水俣病(新潟県):阿賀野川流域で発生 。
  • イタイイタイ病(富山県):カドミウムによる汚染(神通川流域) 。
  • 四日市ぜんそく(三重県):硫黄酸化物などによる大気汚染が原因 。

国の対策と変化

住民運動や裁判で責任が追及され、国はルールを作りました 。+1

  • 1967年公害対策基本法の制定 。
  • 1971年環境庁(現在は環境省)の設置 。
  • 1993年:地球規模の環境問題にも対応する環境基本法の制定 。

豆知識:現代で最も多い「公害」の苦情は? 地方公共団体に寄せられる苦情の中で、最も件数が多いのは「騒音」です 。かつての水質汚濁などは対策が進みましたが、私たちの生活に密接した騒音振動悪臭土壌汚染といった問題は今も身近な課題として残っています 。


3. 【循環型社会の課題】私たちはどの未来を選ぶ?

今の日本は、ゴミを単に捨てるのではなく、資源として回す循環型社会を目指しています 。

3Rで考える「ゴミにしない」工夫

サイズが合わなくなったお気に入りのTシャツ、どうすればゴミにならないでしょうか ?+1

  • リデュースReduce):ゴミを減らす 。そもそも買いすぎないこと 。
  • リユースReuse):再使用する 。おさがりや寄付として何度も使うこと 。
  • リサイクルRecycle):再生利用する 。ゴミを資源として別の製品に変えること 。

循環型社会を実現するための法律

ただ意識するだけでなく、国も法律で後押ししています 。

  • 循環型社会形成推進基本法:資源の循環を促すための基本となる法律 。
  • リサイクル法:家電や容器包装など、個別の製品に関する法律 。

新しい考え方「エシカル消費」

最近ではエシカル消費についても学びます 。これは「環境や社会、人に配慮した商品を選んで消費すること」を指します 。+1


4. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 1960年代、日本が経済的に急成長を遂げた時期を何といいますか。

【問2】 熊本県や新潟県で、有機水銀が原因で発生した公害病は何ですか。

【問3】 リデュース、リユース、リサイクルの取り組みを総称して何といいますか。

【問4】 3Rを推進し、資源を効率的に活用する社会を何といいますか。

【問5】 環境や社会、人に配慮した商品を選んで購入することを何といいますか。


5. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 高度経済成長(期)

【問2】 水俣病(・新潟水俣病)

【問3】 3R(スリーアール)

【問4】 循環型社会

【問5】 エシカル消費


6. 入試に出る記述問題

【問題】

日本において、公害対策基本法が発展して環境基本法が制定された理由を、環境問題の変化に着目して説明しなさい。


7. 答え

【解答例】 従来の産業活動による公害だけでなく、ゴミ問題や地球温暖化などの地球環境問題に幅広く対処する必要が生じたため 。


8. まとめ

  1. 高度経済成長期の日本は経済発展を優先し、深刻な四大公害病を発生させた
  2. 住民運動や裁判を経て、公害対策基本法の制定や環境省(当初は環境庁)の設置が行われた
  3. 現在は、資源を効率的に循環させる循環型社会を目指し、循環型社会形成推進基本法が定められている
  4. 3R(リデュース・リユース・リサイクル)を理解し、日常生活で実践することが重要である
  5. 廃棄物焼却によるダイオキシン問題など新しい公害に対処するため、環境基本法が制定された
  6. 私たちは主権者として、エシカル消費を心がけ、持続可能なライフスタイルへ変えていく必要がある

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