【命のバトン】赤ちゃんが死なない村を作った魔法?「社会保障」4つの柱をスッキリ解説!

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。

突然ですが、皆さんは「沢内村(さわうちむら)」という場所を知っていますか?

岩手県にあるこの村は、かつて冬は3メートルを超える雪に閉ざされ、貧しさと医者がいないことに苦しんでいました。60年前、ここでは赤ちゃんの死亡率が日本一高く、1000人のうち70人も亡くなっていたのです。

しかし、ある時を境に「乳児死亡率ゼロ」を達成し、日本で初めて高齢者の医療費を無料にしました。その背景にあるのが、今回学習する「社会保障(しゃかいほしょう)」の考え方です。

社会保障の仕組みと課題


1. 社会保障は「生存権」を守るための制度

社会保障とは、病気や怪我、失業、高齢などで生活が送れなくなったときに、国が生活を保障する仕組みのことです。

これは日本国憲法第25条で定められた「生存権」に基づいています。

「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」

この「最低限度の生活」を、社会全体で助け合って支えるのが社会保障なのです。


2. 暗記必須!社会保障の「4つの柱」

日本の社会保障制度には、役割の異なる4つの柱があります。テストに出る超重要ポイントなので、セットで覚えましょう!

柱の名前具体的な内容特徴
社会保険医療・年金・介護・雇用など働いている人が保険料を出し合い、何かあった時に給付を受ける。
公的扶助生活保護など収入が少なく、生活に困っている人に税金から生活費や教育費を支給する。
社会福祉高齢者・障害者・児童への支援介護施設や保育所の運営、障害者へのサポートなど。
公衆衛生上下水道・感染症予防など予防接種やゴミ処理、生活環境の整備など。

3. 私たちが一番お世話になっている「社会保険」

4つの柱の中で、最も身近なのが「社会保険」です。皆さんも病院に行ったとき、今はマイナンバー、昔は保険証を出しますよね?

  • 医療保険:病気や怪我のとき、少ない自己負担で診察が受けられる。
  • 年金保険:一定の年齢(65歳など)になったとき、現金が受け取れる。
  • 介護保険:介護が必要になったときにサービスを受けられる(40歳から加入)。

日本では1961年に「国民皆保険(こくみんかいほけん)・国民皆年金」が実現しました。すべての国民が、何らかの健康保険と年金に加入しているという、世界に誇れる素晴らしい仕組みなんです。


4. 【豆知識】世界が驚いた「沢内村(さわうちむら)の奇跡」

冒頭でお話しした岩手県の沢内村。この村がなぜ「赤ちゃんが死なない村」になれたのでしょうか?

★ 歴史を変えた村長の決断

当時の村長さんは、「命に高いも安いもない」と考え、豪雪を乗り越えるために除雪車を導入し、村独自の予算で高齢者の医療費を無料にしました。

「お金がないから病院に行けない」という状況をなくしたことで、村全体の健康状態が劇的に良くなり、乳児死亡率ゼロという快挙を成し遂げたのです。この精神が、今の日本の社会保障のモデルの一つになったとも言われています。


5. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 病気や失業などで困ったときに、国が生活を保障する制度を何といいますか。

【問2】 日本国憲法第25条で保障されている、「健康で文化的な最低限度の生活」を送る権利を何といいますか。

【問3】 社会保障の4つの柱のうち、生活に困窮する人に生活費などを支給する制度を何といいますか。

【問4】 40歳から加入が義務付けられ、介護が必要な人を支える社会保険は何ですか。

【問5】 1961年に実現した、すべての国民が健康保険や年金に加入する仕組みを何といいますか。


6. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 社会保障

【問2】 生存権

【問3】 公的扶助(生活保護)

【問4】 介護保険

【問5】 国民皆保険・国民皆年金


7. 入試に出る記述問題

【問題】

日本の社会保障制度における「社会保険」と「公的扶助」の違いについて、費用の負担方法の観点から説明しなさい。


8. 答え

【解答例】

社会保険は、人々が事前に出し合った保険料を主な財源とするのに対し、公的扶助は、全額税金を財源として生活に困っている人を支援する。


9. まとめ

  1. 社会保障は、憲法第25条の生存権を実現するための制度である
  2. 社会保障には「社会保険」「公的扶助」「社会福祉」「公衆衛生」の4つの柱がある
  3. 社会保険は保険料を出し合って助け合う仕組みで、日本は「国民皆保険・皆年金」を実現している
  4. 生活保護などの公的扶助は、生活に困っている人を税金で直接支援する制度である
  5. 日本は、社会保障の充実によって世界トップクラスの長寿と低い乳児死亡率を達成した
  6. 少子高齢化が進む中で、この大切な仕組みをどう維持していくかが今後の大きな課題である

タイトルとURLをコピーしました