【格差が広がる?】「消費税」の落とし穴!みんな同じ10%なのに、なぜ不平等と言われるのか?

公民

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく経済(公民)を学んでいきましょう。

「買い物をするたびに払う消費税。お金持ちの人も、お小遣いでやりくりする中学生も、みんな同じ10%(または8%)だから平等だよね!」……そう思っていませんか?

実は、経済の世界では**「消費税は、所得が低い人ほど負担が重くなる」**という不思議な現象があるんです。このことを専門用語で「逆進性(ぎゃくしんせい)」といいます。

今回は、テストや入試の記述問題で100%狙われるこの仕組みを、スッキリ解説します!

消費税の逆進性


1. 「逆進性」ってなに?図解でスッキリ!

「逆進性」とは、所得(入ってくるお金)が少なくなるほど、所得に占める税金の割合が高くなってしまう性質のことです。

「みんな同じ10%なのに、どうして差が出るの?」と思いますよね。具体的なデータでシミュレーションしてみましょう。


2. 衝撃のシミュレーション:A君とBさんの家計簿

お給料が違う2人が、同じ「生活に最低限必要な買い物」をしたとします。

項目Aさん(年収200万円)Bさん(年収2,000万円)
年間の食費など100万円100万円
払う消費税(10%)10万円10万円
所得に占める税金の割合5%0.5%

見てください!払っている消費税の「金額」は同じ10万円ですが、「お給料に対する重み」は、年収が低いAさんの方が10倍も重いのです。

お金持ちは、お給料の多くを貯金や投資に回せますが、所得が低い人は、お給料のほとんどを「消費(買い物)」に回さなければ生きていけません。その結果、「所得が低い人ほど、所得の多くに課税されてしまう」という逆転現象が起きるのです。


3. 【受験生必見】「所得税」との違いを答えられる?

入試では、前回の記事で紹介した「所得税(累進課税)」とセットで出題されます。

  • 所得税(累進課税):所得が高い人ほど税率が上がる。格差を縮める効果(所得の再分配)がある。
  • 消費税(逆進性):所得が低い人ほど負担感が重くなる。格差を広げてしまう可能性がある。

★ 対策キーワード!

「消費税は、所得に関わらず一定の税率であるため、低所得者ほど可処分所得に対する税負担の割合が大きくなる『逆進性』という課題がある。」

この一文を暗記しておくだけで、記述問題の点数が安定します!


4. 【豆知識】なぜ「軽減税率」があるの?

私たちがコンビニで飲み物(8%)と雑誌(10%)を買うとき、税率が違いますよね。これを「軽減税率」といいます。

これはまさに、今回学んだ「逆進性」を和らげるための作戦です!

「生活に絶対必要な食べ物などの税率を低くすれば、所得が低い人の負担を少しでも軽くできるよね」という優しさから生まれたルールなんですよ。


5. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 商品を購入する際に一律にかかる、代表的な間接税は何ですか。

【問2】 所得が低い人ほど、所得に占める税金の負担割合が重くなる性質を何といいますか。

【問3】 所得税のように所得が高い人ほど税率が上がる仕組みを何といいますか。

【問4】 食べ物などの税率を8%に据え置くなど、逆進性を抑えるための仕組みを何といいますか。

【問5】 税金によって、所得の格差を調整することを所得の何といいますか。


6. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 消費税

【問2】 逆進性(ぎゃくしんせい)

【問3】 累進課税(るいしんかぜい)

【問4】 軽減税率(けいげんぜいりつ)

【問5】 所得の再分配


7. 入試に出る記述問題

【問題】

消費税は「所得の低い人ほど負担が重くなる」という課題を抱えています。このような性質を何というか答えなさい。また、その課題を解決するために導入されている制度を1つ挙げなさい。


8. 答え

【解答】

性質:逆進性

制度:軽減税率


9. まとめ

  1. 消費税は、所得に関わらず税率が一定である
  2. 所得が低い人ほど生活費の割合が高いため、税負担が重くなる逆進性がある
  3. これに対し、所得税は所得が高いほど税率が上がる累進課税である
  4. 逆進性を和らげるために、食料品などには軽減税率が導入されている
  5. 「平等な10%」の裏には、実は「不平等な負担感」が隠れていることを理解しよう
  6. 税金の仕組みを知ることで、公平な社会のあり方を考えるきっかけになる

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