皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。
「税金って取られるだけで損じゃない?」……もしそう思っているなら、大間違い!
実は私たちが当たり前に受けているサービスは、とんでもない金額の「投資」によって支えられています。
今回は、「世界の救急車事情」から、日本の深刻な「借金問題」まで、データをもとに財政の裏側を丸裸にします。これを読めば、ニュースの経済コーナーが面白くてたまらなくなりますよ!
財政の仕組み
1. 衝撃!世界の救急車はおいくら?
皆さんは「卒業旅行」で海外にいると想像してください。急にお腹が痛くなって動けなくなったら、迷わず救急車を呼びますか?
実は、国によって救急車は「有料」なんです。
| 国・地域 | 費用(概算) | システムの特徴 |
| 中国(北京) | 約700〜1,700円 | 有料ですが、まだ呼びやすい価格? |
| アメリカ(加州) | 約15,000円〜 | 1マイル(1.6km)ごとに約1,000円加算されるタクシー方式! |
| スイス | 約41,000円 | 休日や夜間は約57,000円に跳ね上がります。 |
| 日本 | 0円(無料) | 何キロ走っても、何度呼んでも無料! |
日本の救急車が無料なのは、決して運営費がタダだからではありません。救急車1台は約1,000万円以上、1回の出動には約5万円のコストがかかっています。これをすべて税金でまかなっている。これが「財政」の力のひとつです。
2. 君の背中には「100万円」がのっている!?
救急車だけではありません。中学生の皆さんが受けている最大のサービス、それは**「教育」**です。
データによると、公立中学校に通う生徒1人あたりに投入されている税金は、年間で約100万円です。
3年間で300万円。皆さんは、国や地域からそれだけの「期待」という名の投資を受けているんです。そう思うと、明日の授業の見え方がちょっと変わりませんか?
3. 財政の心臓「予算」と「税金」
国や地方公共団体が、税金を集めて国民のために使う活動を財政(ざいせい)といいます。
財政は、1年間の収入である「歳入(さいにゅう)」と、支出である「歳出(さいしゅつ)」の計画である「予算」に基づいて行われます。

税金の2つの分け方
| 分類 | 意味 | 主な例 |
| 直接税 | 納める人と負担する人が同じ | 所得税、法人税 |
| 間接税 | 納める人と負担する人が違う | 消費税、酒税、たばこ税 |
特に所得税は、収入が高い人ほど高い税率をかける累進課税(るいしんかぜい)が採用されています。所得の多い人から多めにもらうことで、貧富の差が広がりすぎないように調節しているんですね。
4. 【豆知識】日本の借金を「家計」に例えると……
今の日本、実は税金だけでは支出をまかないきれていません。足りない分は「国債(こくさい)」という借金で埋めています。
この状況を「月収55万円の家族」に例えると、そのヤバさがわかります(資料61参照)。
- 毎月の収入:55万円(税金など)
- 足りない分:24万円(これを毎月借金!)
- 毎月の支出:79万円
- 生活費:45万円(社会保障など)
- 仕送り:15万円(地方への交付金)
- 借金の返済:19万円
- 借金の総額:約6,300万円!
月収55万円の家庭に、6,300万円のローンがある状態です。しかも毎月赤字……。この借金は将来、皆さんの世代が負担することになります。
5. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 政府が税金を集め、国民のために公共サービスを提供する経済活動を何といいますか。
【問2】 1年間の政府の収入と支出の計画を何といいますか。
【問3】 所得税のように、税金を納める人と実際に負担する人が同じである税金を何といいますか。
【問4】 所得が多いほど税率が高くなる、所得税などに採用されている仕組みを何といいますか。
【問5】 税収だけでは足りない予算を補うために、国が発行する借金(公債)を何といいますか。
6. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 財政
【問2】 予算
【問3】 直接税
【問4】 累進課税
【問5】 国債
