なぜ「アイス」はお金になれないの?お金の3条件と「貝」に隠された漢字の秘密

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民(経済)を学んでいきましょう。

皆さんは、コンビニでおにぎりを買うときに150円払いますよね。でも、ふと考えたことはありませんか?

「なんでこの100円玉や1000円札には価値があるんだろう? そのへんにあるきれいな石や、大好きなアイスクリームでお金を払っちゃダメなの?」

今回は、そんな「お金(貨幣)」の正体と、私たちの生活を支える「金融」の仕組みをスッキリ解説します!

貨幣の役割と金融


1. 「お金」になれるモノ、なれないモノ

もし、明日から下のモノがお金になったらどうなるでしょうか?

  • アイスクリーム:すぐに溶けるし、ポケットに入れたらベタベタ。保存ができません。(×耐久性がない)
  • ただの石ころ:そのへんにいくらでもあるので、みんなが大富豪になってモノの価値がなくなります。(×希少性がない)
  • ひよこ:成長してニワトリになるし、死んでしまったら価値がゼロに。(×価値が一定でない)

ここから分かる、お金になるための「3つの絶対条件」がこれです!

  1. 保存ができる(腐らない、壊れない)
  2. 持ち運びができる(重すぎない、大きすぎない)
  3. 価値が安定している(誰でも簡単に作れない、偽造できない)

2. 【豆知識】漢字の中に「貝」が多いのはなぜ?

中学生の皆さんに、国語のテストでも役立つ面白い豆知識です。

経済に関係する漢字を思い浮かべてみてください。

「財、賃、貸、借、貯、買、販、貴」

気づきましたか? すべての漢字に「貝(かい)」が入っていますよね。

これは、大昔にお金の代わりとして「タカラガイ」という珍しい貝が使われていた名残なんです。

貨幣がない時代は「物々交換」をしていましたが、「自分の欲しいもの」と「相手の欲しいもの」がピッタリ一致しないと交換が成立せず、とても不便でした。そこで、誰もが価値を認める「貝」をお金として使うようになったのです。


3. 「金融」ってなに? お金の「貸し借り」のルール

世の中には、「今はお金が余っている人」「新しいビジネスを始めるのにお金が足りない人」がいます。この間でお金を融通(ゆうずう)し合うことを金融(きんゆう)といいます。

金融には2つのルートがあります。

種類仕組み特徴
直接金融企業が「株式」や「債券」を発行し、投資家から直接お金を借りる。会社と直接やり取りする。
間接金融銀行が預金者からお金を集め、それを企業に貸し出す。銀行が「仲介役」になる。

日本の多くの企業は、銀行を通じた「間接金融」をよく利用しています。


4. 銀行の中の銀行「日本銀行」

私たちが使っている1000円札や1万円札。これを発行しているのは普通の銀行ではなく、日本銀行(日銀)です。

日本銀行には3つの重要なあだ名があります。

  1. 発券銀行:お札(日本銀行券)を発行できる唯一の銀行。
  2. 政府の銀行:国の税金を預かったり、支払いを行ったりする。
  3. 銀行の銀行:私たちが使う「普通の銀行」にお金を貸し出す。

5. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 貨幣ができる前に行われていた、モノとモノを直接交換する方法を何といいますか。

【問2】 漢字の「財」や「買」に含まれている、大昔にお金として使われていたものは何ですか。

【問3】 資金が余っている人と不足している人の間で、お金をやり取りすることを何といいますか。

【問4】 銀行などの仲介機関を通さず、株式などを発行してお金を集める方法を何といいますか。

【問5】 「日本銀行券」を発行し、日本経済のコントロールを行う中央銀行は何ですか。


6. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 物々交換(ぶつぶつこうかん)

【問2】 貝(タカラガイ)

【問3】 金融

【問4】 直接金融

【問5】 日本銀行


7. まとめ

  1. お金には「保存できる」「持ち運べる」「価値が安定している」という条件が必要である
  2. 物々交換の不便さを解消するために、かつては貝(タカラガイ)や石などが貨幣として使われた
  3. 経済に関わる漢字に「貝」が多いのは、貝貨の名残である
  4. 直接金融は株式の発行、間接金融は銀行を通じた貸し借りのことである
  5. 日本銀行はお札を発行し、政府や他の銀行とやり取りをする「中央銀行」である
  6. 現在のお金は、金などの実物価値ではなく、「信用」によって成り立っている

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