皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民の経済分野を学んでいきましょう。
前回は「流通」について学びました。今回は、その商品を実際に作り出している企業(きぎょう)にスポットを当ててみたいと思います!
生産活動と企業
1. 「財」と「サービス」を生み出す正体
まずは復習です。私たちの生活は、形のある「財(おにぎり、服など)」と、形のない「サービス(散髪、教育など)」で成り立っています。
これらの財やサービスを生産している組織を「企業」と呼びます。皆さんの周りにあるお茶のペットボトル、誰が作っているか意識したことはありますか?
- 「お〜いお茶」→ 伊藤園
- 「爽健美茶」→ コカ・コーラ
- 「生茶」→ キリン
- 「伊右衛門」→ サントリー
日本で初めてペットボトルのお茶を発売したのは伊藤園ですが、今では強力なライバルがたくさんいますね。
2. もしあなたが社長なら?「資本主義経済」の競争
ここで皆さんに質問です。「もしあなたが伊藤園の社長なら、ライバルに勝つために何をしますか?」
授業ではこんな意見が出ました。
- 価格を下げる(安くして手に取りやすくする)
- 品質を上げる(もっと美味しい茶葉を使う)
- 宣伝を頑張る(人気のタレントをCMに使う)
- 新しい種類を出す(濃い味、カフェインゼロなど)
このように、企業が利潤(りじゅん:もうけ)を求めて自由に競争する仕組みを「資本主義経済」といます。競争があるからこそ、より良い商品が安く手に入るようになるんですね。
3. 「会社」にはどんな種類があるの?
企業には大きく分けて、国や地方自治体が運営する「公企業」と、個人や民間が運営する「私企業」があります。皆さんがよく耳にするのは「私企業」ですね。
その中でも最も一般的なのが「株式会社」です。
- 株式:事業に必要な資金を集めるために発行する証券。
- 株主:株式を買って資金を出してくれる人。
- 配当:会社が利益を出したときに、株主に分配されるお金。
会社は株主のものであり、重要な決定は「株主総会」で行われます。
4. 儲けるだけじゃない?企業の社会的責任(CSR)
昔は「企業は利益さえ出せばいい」と考えられていた時代もありました。しかし現代では、企業も社会の一員として責任を果たすことが求められています。
これを企業の社会的責任(CSR)といいます。
- 環境保護:エコな素材を使う、植林活動をする。
- 文化支援:スポーツ大会やコンサートのスポンサーになる。
- 法令遵守:ルール(コンプライアンス)をしっかり守る。
ただ売るだけでなく、社会を良くしようとする姿勢が、これからの企業には欠かせません。
5. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 形のある商品(財)や、形のない商品(サービス)を生産する組織を何といいますか。
【問2】 企業が生産活動を通じて得る、売上から経費を差し引いた「利益」のことを何といいますか。
【問3】 株式を発行して、多くの人々から資金を集めて運営される会社を何といいますか。
【問4】 株式会社に資金を出し、その権利として配当を受け取る人を何といいますか。
【問5】 企業が利益を追求するだけでなく、環境保護や社会貢献などを行う責任を何といいますか。
6. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 企業
【問2】 利潤
【問3】 株式会社
【問4】 株主
【問5】 企業の社会的責任(CSR)
7. まとめ
私たちが何気なく選んでいる1本のペットボトルお茶。その裏側には、企業の熱い開発競争と、株主からの期待、そして社会を支える責任が詰まっています。
これからは買い物をする時、「この会社はどんな工夫をしているのかな?」「どんな社会貢献をしているのかな?」という視点で見てみると、社会の仕組みがもっと面白く見えてくるはずです!

