あなたが裁判員!?「司法制度改革」と「裁判員制度」を徹底解説

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も一緒に社会科の公民を学んでいきましょう!

裁判には「費用が高い」「時間がかかる」といったイメージがありませんか?そんな課題を解決するために行われたのが、2009年からの「司法制度改革」です。

今日は、その目玉である「裁判員制度」について、あのおなじみの童話「三匹のこぶた」を例に考えてみましょう!

私たちの司法と裁判員制度


1. 裁判を身近にする「司法制度改革」

「お金と時間がかかる裁判」を変えるため、主に2つの取り組みが行われました。

① 「費用」の解決:弁護士を増やして身近に!

日本は外国に比べて弁護士が少なかったため、法科大学院(ロースクール)をつくって専門家を増やしました。また、各都道府県に法テラス(日本司法支援センター)を設置し、無料で法律相談ができる仕組みを整えました。

② 「時間」の解決:事前の準備でスムーズに!

裁判が長引かないよう、あらかじめ争点を整理する「公判前整理手続き」を導入しました。これにより、実際の審理を集中して行えるようになりました。


2. 裁判員制度:国民の感覚を判決に!

司法制度改革の最大の目玉が裁判員制度です。

  • 誰が?:選挙権を持つ20歳(現在は18歳以上)の国民から選ばれます。
  • どの裁判で?:殺人などの重大な刑事裁判(第一審)に参加します。
  • 何をする?:裁判官と一緒に、被告人が「有罪か無罪か」、有罪なら「どのくらいの刑罰(量刑)か」を話し合って決めます。
  • 構成:通常、裁判官3人裁判員6人 = 合計9人で議論します。

国民感覚を裁判に反映させ、司法への理解と信頼を深めることが目的です。


3. 【特別授業】三匹のこぶた裁判:これって正当防衛?

もし「三匹のこぶた」が現代の裁判にかけられたらどうなるでしょうか?

【事件の概要】 エントツから侵入してきたオオカミを、こぶた達は沸騰した鍋に落とし、さらに蓋をして石で重りをし、死なせてしまいました。こぶた達は「殺人容疑」で起訴されました。

【争点:正当防衛は成立するか?】 裁判員になったつもりで、以下のポイントを考えてみましょう。

  1. 急迫不正の侵害:オオカミが食べようと襲ってきた直後であり、危険は目の前にあったか?
  2. 防衛の必要性:他に逃げる道はなかったか?
  3. 相当性(やりすぎではないか?):鍋に落とすだけでなく、「蓋をして石を置く」という行為は、身を守るために必要最低限の範囲を超えていないか?

裁判員制度での議論では、「命を守るためだから正当防衛だ!」という意見もあれば、「蓋をして石まで置いたのは殺意があり、やりすぎ(過剰防衛)ではないか?」という厳しい意見も出るでしょう。これが正に「国民感覚」をぶつけ合う裁判員裁判の醍醐味です。


4. どっちの裁判?仕分けチャレンジ!(復習)

裁判員制度が適用されるのは「刑事裁判」ですが、前回の復習も兼ねて仕分けしてみましょう。

① バスに勝手にサザエさんを描き、賠償金を求められた。 → 民事裁判

② 中学生がお札を偽造した。 → 刑事裁判

③ 試合が見られなかったツアーの損害賠償を請求した。 → 民事裁判

④ 高校生が親を殺害した。 → 刑事裁判(重大事件なら裁判員裁判の対象)

⑤ 芸能人がマネージャーを殴り、傷害容疑で訴えられた。 → 刑事裁判


5. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 2009年から始まった、国民が刑事裁判の審理に参加する制度を何といいますか。

【問2】 弁護士不足を解消するために設立された、専門的な法曹養成機関を何といいますか。

【問3】 法的トラブルを解決するための「法テラス」の正式名称は何ですか。

【問4】 裁判員制度において、通常、裁判官は何人選ばれますか。

【問5】 裁判員制度において、通常、一般市民から選ばれる裁判員は何人ですか。


6. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 裁判員制度

【問2】 法科大学院(ロースクール)

【問3】 日本司法支援センター

【問4】 3人

【問5】 6人


7. 高校入試対応:記述問題

【問題】 裁判員制度を導入した目的を、「国民感覚」という言葉を使って説明しなさい。

【解答例】

司法の専門家だけでなく、一般の国民が裁判に参加することで、広く国民感覚を判決の内容に反映させ、司法に対する理解と信頼を深めるため。

まとめ

裁判員制度は、私たち一人ひとりが主役になる制度です。

「三匹のこぶた」のように、何が正義で何が罪かを決めるのは、決して簡単ではありません。

しかし、専門家任せにするのではなく、私たちが共に考えることで、より社会に納得感のある判決が生まれます。

あなたが18歳になったとき、一人の人生を決める重い一票を託されるかもしれません。その時のために、日頃から「何が正しいのか」を考える習慣をつけておきたいですね!


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