私たちの未来が危ない? 選挙の課題 と 一票の格差

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。

今日は、日本の民主主義が抱える「避けては通れない2つの課題」についてお話しします。

「選挙なんて自分には関係ない」と思っている人こそ、今日の記事を読んでみてください。実は、選挙に行かないことが、巡り巡って皆さんの将来の「お財布(税金や社会保障)」を直撃しているかもしれないのです。

選挙の課題と私たちの政治参加


1. 課題①:投票率の低下(若者の選挙離れ)

まず、グラフを見て驚くのが投票率の低さです。

昔は80%近いこともありましたが、最近の衆議院選挙では約50%、参議院選挙では50%を下回ることも珍しくありません。

特に深刻なのが若者の投票率です。

  • 10代〜30代:50%以下
  • 50代以上:60%以上

なぜ若者が行かないと損をするのか?

あなたが政治家(立候補者)だとしたら、どちらの人向けの政策を熱心に作りますか?

  • Aさん:必ず選挙に来てくれる60代
  • Bさん:まず選挙に来ない20代

当然、当選したい政治家は「Aさん(高齢者)が喜ぶ政策」を優先します。

その結果、今の日本は「高齢者の医療費や年金を充実させるために、選挙に行かない若者の税金や保険料(社会保障費)を上げる」という流れになりやすいのです。

「若者が投票に行かない=若者が不利になる政策を認めている」ことになってしまうのですね。


2. どうすれば投票率は上がる?

授業では、資料をもとに解決策を考えました。世界にはユニークな制度を取り入れている国もあります。

解決策のアイデア内容
義務投票制投票に行かないと罰金が科せられる制度(オーストラリアやシンガポールなど)。
インターネット投票スマホから24時間投票できるようにする。
主権者教育スウェーデンのように、学校で実際の選挙に合わせた模擬投票を行う。

3. 課題②:一票の格差(1票の「重さ」が違う?)

もう一つの大きな課題が 一票の格差 です。

教科書にはこう書かれています。

「一人の議員が当選するために必要な得票数に差があると、有権者が持つ一票の価値に差が生じること」

これ、少し難しいので数字で例えてみましょう。

  • 宮城5区(有権者25万人):13万人集めれば当選確実!
  • 東京1区(有権者50万人):13万人集めても、まだ半分。当選できるかわからない。

同じ「13万人」の支持があっても、住んでいる場所によって「当選しやすさ」が違う。つまり、有権者が少ない地域の1票は「重く」、有権者が多い地域の1票は「軽い」ということになってしまいます。

これは日本国憲法が定める「法の下の平等」に反するとして、何度も裁判で争われています。


4. キーワードまとめ

用語内容
投票率の低下有権者のうち、実際に投票に行った人の割合が下がること。
一票の格差選挙区ごとの有権者数の違いにより、1票の価値に不平等が生じること。
シルバー民主主義投票率の高い高齢者の意見が政治に反映されやすくなる現象。
主権者教育政治に参加する意識を高めるための教育。

5. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 選挙権を持つ人のうち、実際に投票した人の割合を何といいますか。

【問2】 若者の投票率が低く、高齢者の意見が政治に強く反映される状況を何といいますか。

【問3】 議員1人あたりの有権者数が違うことで、1票の価値に差が出る問題を何といいますか。

【問4】 投票に行かないと罰金などのペナルティがある制度を何といいますか。

【問5】 情報を批判的に読み取る力(メディアリテラシー)は、何を決める際に重要になりますか。


6. 基礎用語の確認問題の答え

  • 【問1】 投票率
  • 【問2】 シルバー民主主義
  • 【問3】 一票の格差
  • 【問4】 義務投票制
  • 【問5】 世論(前回の復習!)

7. 高校入試対応:記述問題

【問題】

「一票の格差」が放置されると、憲法のどのような原則に反することになりますか。「平等」という言葉を使って説明しなさい。

【解答例】

全ての国民を政治的に平等に扱うという「法の下の平等」の原則に反することになる。

選挙は「誰を選ぶか」だけでなく、「自分たちの未来をどう守るか」という戦いでもあります。

「自分の一票で何も変わらない」と思わず、まずは「若者も注目しているぞ!」という姿勢を見せることが、政治を動かす第一歩になりますよ!


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