皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も一緒に社会科の公民分野について学んでいきましょう!
皆さんが毎日歩いている道路、学校の水道、そしてゴミの収集……これらはすべて「国」が直接やっているわけではありません。私たちの最も身近な政治、「地方自治(ちほうじち)」が支えています。
今日は、私たちの生活に密着した地方公共団体の仕組みをのぞいてみましょう!
地方自治の考え方と役割
1. 地方公共団体ってなに?
地方公共団体(地方自治体)とは、都道府県(広域)や市町村・特別区(基礎)のことです。
例えば、住んでいる場所でいうと:
- 県の知事(トップ:小池百合子 吉村洋文 知事など)
- 市町村・特別区(トップ:横山英幸 市長)この2つに私たちは属しています。
彼らは、消防・水防、上下水道、ゴミ出し、住民登録など、私たちの生活に欠かせない仕事を分担して行っています。
2. 「地方自治」はなぜ必要なのか?
地方自治には、大きく分けて2つの意味があります。
- 団体自治:地方公共団体が国から独立して、自分の判断で政治を行うこと。
- 住民自治:その地域に住む住民の意思に基づいて政治を行うこと。
「自分たちの地域のことは、自分たちで決める」のが基本。だからこそ、知事や市長、議員は住民の選挙で選ばれるのです。
3. 【クイズ】この仕事、どっちが担当?
地方公共団体の仕事には、都道府県がやるものと市町村がやるものがあります。どちらの担当か予想してみましょう!
| 仕事の内容 | 担当(都道府県 or 市町村) |
| ① 小・中学校の設置 | 市町村 |
| ② ごみの収集 | 市町村 |
| ③ 警察(〇〇県警など) | 都道府県 |
| ④ 多くの高等学校の設置 | 都道府県 |
| ⑤ 河川や道路の管理 | 両方(規模による) |
| ⑥ 戸籍・住民登録 | 市町村 |
4. 地方分権:国から地方へバトンタッチ!
かつて、地方の仕事の約70%は「本当は国の仕事だけど地方に任せる(法定受託事務)」というものでした。これでは地方が「国の下請け」のようになってしまいます。
そこで、1990年代から進められたのが地方分権(ちほうぶんけん)です。
- 目的:仕事や財源(お金)を国から地方へ移し、地方が独自の政策を行えるようにすること。
- 現状:以前より独自性は増しましたが、まだ財政赤字の自治体も多く、さらなる財源の移譲が必要だという声もあります。
5. なぜ「民主主義の学校」と呼ばれるの?
イギリスの政治学者ブライスは、地方自治を「民主主義の学校」と呼びました。
- 理由1:国会に意見を届けるのは大変ですが、市役所や町役場なら「ここにカーブミラーを付けて!」「保育所を増やして!」といった要望を直接伝えやすい。
- 理由2:身近な問題を自分で考え、参加することで、民主主義の仕組みを学ぶことができる。
つまり、地方自治は「主権者としてレベルアップするためのトレーニングの場」なのです!
6. 基本用語のキーワード
| 重要単語 | 意味・ポイント |
| 地方自治 | 地方公共団体が独立し、住民の意思に基づいて行う政治。 |
| 住民自治 | 地域住民の意思によって政治が行われること。 |
| 地方分権 | 権限や財源を国から地方公共団体へ移すこと。 |
| 民主主義の学校 | 地方自治が民主主義の基礎を学ぶ場であるという比喩。 |
7. 基礎用語の確認問題(3問)
【問1】
地方自治を「住民生活に身近な民主主義を学ぶ場」という意味を込めて何と呼びますか。
【問2】
仕事や財源を国から地方公共団体へ移すことを何といいますか。
【問3】
自分たちの地域の政治を住民自身の意思で行うことを何といいますか。
8. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 民主主義の学校
【問2】 地方分権
【問3】 住民自治
9. 高校入試対応:記述問題
【問題】
地方自治が「民主主義の学校」と呼ばれるのはなぜですか。「身近」「参加」という言葉を使って説明しなさい。
【解答例】
住民が身近な課題について考え、政治に参加することで、民主主義の仕組みや精神を学ぶことができる場だから。まとめ
地方自治は、私たちの「暮らしの質」を左右する大切な仕組みです。
18歳になれば選挙権が得られますが、それより前でも地域の清掃活動やボランティア、役所への意見募集などで政治に参加することはできます。
自分たちの街をより良くするために、まずは身近な「学校(地方自治)」に注目してみましょう!
