皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。
「スマホの充電が切れたら困るな……」
現代の私たちは、電気がない生活を想像することすら難しいですよね。でも、私たちが当たり前に使っているその「電気」が、実は今、地球の未来と日本の安全を揺るがす大きな課題になっているんです。
今回は、気候変動と資源・エネルギー問題の関係について、最新のデータをもとにスッキリ解説します!
気候変動と資源・エネルギー問題
1. 日本のエネルギー自給率はたったの11%!?
まず、驚きのデータから紹介します。
日本のエネルギー自給率(自分の国でエネルギーをまかなえる割合)は、2021年時点でわずか「11%」しかありません。
| 国名 | エネルギー自給率 |
| カナダ | 184% |
| オーストラリア | 106% |
| アメリカ | 85% |
| 日本 | 11% |
主要な国々と比べても、日本の自給率は極端に低いです。つまり、日本はエネルギーの約9割を海外からの輸入に頼っている「エネルギー輸入大国」なのです。
一方で日本のエネルギー消費量は多くなっています。

2. 火力発電の限界と「200日の壁」
現在、日本の発電の約7割を占めているのが火力発電です。しかし、これには大きな課題が二つあります。
- 地球温暖化の原因:石油や天然ガスを燃やす際、大量の二酸化炭素(CO2)を排出し、気候変動を加速させてしまいます。
- 資源の枯渇と輸入依存:石油などの備蓄には限りがあります。
- 石油:約200日分
- 天然ガス:わずか10日分
もし、海外からの輸入が完全に止まってしまったら、わずか10日後には天然ガスによる発電ができなくなってしまう……という非常に不安定な状況にあるのです。
3. 【徹底比較】発電方法のメリット・デメリット
私たちが目指すべきは、環境に優しく、安定して電気を供給できる仕組みです。それぞれの発電方法の特徴を表で整理しましょう!

| 発電方法 | メリット | デメリット |
| 火力発電 | 発電効率が良く、天候に左右されず安定して供給できる。 | CO2を排出し温暖化の原因になる。燃料を海外に依存している。 |
| 原子力発電 | 発電時にCO2を排出しない。燃料コストが安く、資源を再利用できる。 | 事故が起きた際の被害が甚大。放射性廃棄物の処理が課題。 |
| 再生可能エネルギー (太陽光・風力など) | 資源が枯渇せず、どこにでもある。CO2を排出しない。 | 設置コストが高い。天候によって発電量が変わり不安定。 |
これらの発電方法をパズルのように組み合わせて、安定した供給を目指すことをエネルギーミックスといいます。
4. 私たちの未来を照らす「エネルギー・ミックス」の挑戦
これから皆さんが大人になる未来、社会を支えるのは「安定したクリーンなエネルギー」です。AIやロボット、自動運転など、未来の技術はどれも電気が必要不可欠。だからこそ、私たちは今、エネルギーの大きな転換期に立っています。
現状:火力発電への強い依存
現在、日本の発電の約7割は火力発電が支えています。安定感は抜群ですが、燃料を海外に頼っていることや、CO2排出による温暖化への影響が大きな課題です。これをどう変えていくかが、私たちのミッションです。
期待:クリーンな再生可能エネルギー
太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、日本国内で作り出せる究極のクリーンエネルギーです。 ただ、夜に太陽は出ませんし、風が止まれば発電も止まってしまうという「不安定さ」が弱点。そこで今、余った電気を貯めておく巨大な「蓄電池」や、水素を使った新しい技術の研究が猛スピードで進んでいます。
選択:原子力発電の再稼働と向き合う
CO2を出さず、大量の電気を安定して作れる原子力発電についても、厳しい安全基準をクリアした発電所の再稼働が始まっています。もちろん、震災の経験を忘れず、安全性や廃棄物の処理といった懸念点にどう向き合うか、国民全体で話し合いを続けることが大切です。
明るい未来へ!
一つの方法に頼るのではなく、それぞれの強みをパズルのように組み合わせるエネルギーミックスを完成させれば、日本は「資源が少ない国」から「エネルギー技術で世界をリードする国」へと進化できます。
皆さんが大人になる頃には、もっと効率的で驚くような発電技術が生まれているかもしれません。未来の「スイッチ」を入れるのは、今これを学んでいる皆さん自身なのです!
5. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 石油やウランなど、エネルギー源となる自然界の資源をまとめて何といいますか。
【問2】 太陽光や風力など、一度利用しても比較的短期間で再生し、繰り返し使えるエネルギーを何といいますか。
【問3】 日本の現在のエネルギー自給率はおよそ何%ですか。
【問4】 火力発電の燃料である「天然ガス」の日本の備蓄量は、およそ何日分といわれていますか。
【問5】 さまざまな発電方法を組み合わせて、安定した電力供給を行うことを何といいますか。
6. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 エネルギー資源
【問2】 再生可能エネルギー
【問3】 11%
【問4】 10日分
【問5】 エネルギーミックス
7. 入試に出る記述問題
【問題】
日本において、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの導入をさらに進めるべきだという意見がある一方で、それらだけに頼るのは難しいという指摘もあります。その理由を発電の安定性の観点から説明しなさい。
8. 答え
【解答例】
再生可能エネルギーは、太陽光や風といった天候や自然条件によって発電量が左右されるため、常に一定の電力を安定して供給し続けることが難しいから。
