地球環境問題のリアルと「パリ協定」のひみつ

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。

「将来、夏休みは外で遊べなくなるかもしれない」

そんな話を聞いたことはありませんか?今のペースで地球温暖化が進むと、2100年には気温が今より最大4.8℃上昇すると予測されています。最高気温が45℃を超える中で部活動をする……想像するだけで恐ろしいですよね。

今回は、私たちの未来に直結する「地球環境問題」と、世界が約束した最新のルールについて、スッキリ解説します!

地球環境問題


1. 世界を襲う「4つの環境問題」

地球では今、主に4つの大きな環境問題が起きています。テストでもよく出る原因とセットで覚えましょう!

環境問題主な原因深刻な影響
砂漠化過度な森林伐採、放牧作物が育たず、住める場所がなくなる
酸性雨排気ガスや工場のばい煙森林が枯れる、歴史的建造物が溶ける
地球温暖化温室効果ガス(CO2など)の増加海面上昇、異常気象、感染症の拡大
大気汚染排気ガス、PM2.5など健康被害(ぜんそくなど)、光化学スモッグ

2. 「気候変動」がもたらす恐ろしい連鎖

単に「暑くなる」だけではないのが、気候変動の怖さです。

  • 氷が溶ける:北極などの氷が溶け、海面が上昇。南太平洋のツバルなどの島国が水没の危機にあります。
  • 感染症の拡大:気温が上がると、マラリアを媒介する蚊の生息域が広がり、世界中で病気が流行するリスクが高まります。
  • 食べ物への影響:海水温が上がるとサンマなどの魚が獲れなくなったり、農作物が育たなくなったりして、深刻な食料不足を招きます。

3. 世界の約束「パリ協定」と京都議定書の違い

環境を守るため、世界中の国々が集まって会議を開いてきました。特に入試で重要なのがこの2つです。

1997年:京都議定書

  • 対象:主に先進国のみに排出削減を義務づけました。
  • 限界:排出量が多い途上国(中国など)に義務がなかったため、効果に限界がありました。

2015年:パリ協定(現在進行中の最重要ルール!)

  • 対象:先進国も途上国も、すべての加盟国が参加する歴史的な約束です。
  • 目標:世界の平均気温上昇を産業革命前と比べて2℃未満に抑え、さらに「1.5℃」に抑える努力をすること。
  • 仕組み:各国が自分で目標を決め、5年ごとに見直して改善していく仕組みになっています。

4. 未来のキーワード「カーボンニュートラル」

今、日本を含む多くの国が目指しているのがカーボンニュートラルです。

これは、二酸化炭素(カーボン)などの温室効果ガスの「排出量」と、森林などによる「吸収量」をプラスマイナスゼロにすることを指します。2050年までにこれを達成しようと、太陽光発電などの再生可能エネルギーへの切り替えが急ピッチで進んでいます。

豆知識:銅像が溶ける!?酸性雨の威力

酸性雨は、空中の汚染物質が雨に溶け込むことで起こります。これにより、ヨーロッパなどの古い教会や、ブロンズで作られた有名な銅像が少しずつ溶けて、顔の形が変わってしまうなどの被害が出ているんですよ。


5. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 森林の伐採などが原因で、土地が乾燥して植物が育たなくなる現象を何といいますか。

【問2】 石油や石炭を燃やすことで発生する、地球温暖化の原因となるガスの総称を何といいますか。

【問3】 1992年にブラジルのリオデジャネイロで開かれた、地球環境に関する大規模な会議を何といいますか。

【問4】 先進国と途上国のすべての国が参加し、気温上昇を2℃未満に抑えることを目指す現在の国際的な枠組みを何といいますか。

【問5】 温室効果ガスの排出量と吸収量を同じにして、実質ゼロにすることを何といいますか。


6. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 砂漠化

【問2】 温室効果ガス(二酸化炭素など)

【問3】 地球サミット(国連環境開発会議)

【問4】 パリ協定

【問5】 カーボンニュートラル


7. 入試に出る記述問題

【問題】

1997年の「京都議定書」と2015年の「パリ協定」を比較したとき、参加国の範囲における最も大きな違いは何ですか。


8. 答え

【解答例】

京都議定書は主に先進国のみに排出削減が義務づけられていたが、パリ協定では先進国と途上国を含むすべての国が削減に取り組むことになった点。


9. まとめ

  1. 地球環境問題には、砂漠化・酸性雨・地球温暖化・大気汚染の4つが大きく関わっている
  2. 地球温暖化は温室効果ガスの増加が原因で、海面上昇や食料不足を招く
  3. 地球サミット(1992年)をきっかけに、世界で協力するルール作りが始まった
  4. パリ協定(2015年)は、すべての国が参加して気温上昇を1.5℃〜2℃以内に抑える目標を掲げている
  5. 2050年までのカーボンニュートラル達成に向け、再生可能エネルギーの活用やエシカル消費が重要になっている
  6. 私たち主権者は、将来の地球環境を守るために、今のライフスタイルを見直す責任がある

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