皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。
「この世界地図、なんだか形が変じゃない?」
ある指標に基づいて描かれた世界地図を見ると、日本やアメリカ、ヨーロッパが巨大に見える一方で、アフリカや南アメリカが驚くほど小さく見えることがあります。
今回は、その地図の正体である「経済的な豊かさ」と、世界が抱える「格差」のリアルな現状についてスッキリ解説します!
新興国の台頭と経済格差
1. いびつな地図の正体は「GDP」
地図の形を大きく変えてしまった「ある指標」とは、国内総生産(GDP)です。これは、その国が1年間にどれだけ稼いだかを示す、国全体の経済的な豊かさを表すモノサシです。

この地図を見ると、北半球に位置する国々が大きく膨らんで見えます。
- 大きく見える地域:日本、アメリカ、ヨーロッパなど(先進工業国)
- 小さく見える地域:アフリカ、南アメリカなど(発展途上国)
このように、豊かな北側の国々と、貧しい南側の国々の間に生まれる経済格差のことを、南北問題といいます。
2. 進化する途上国と「南南問題」
「南側」の国々がずっと貧しいままかというと、そうではありません。近年では、急速に経済発展を遂げる新興国が台頭しています。
しかし、ここで新しい問題が生まれています。
発展を続ける国(資源が豊富な国や工業化した国)と、開発が遅れている国(後発開発途上国)との間で、発展途上国どうしの格差が広がっているのです。
これを、南南問題といいます。
| 用語 | 内容 |
| 南北問題 | 先進工業国と発展途上国の間の経済格差。 |
| 南南問題 | 発展途上国どうしの間に生じている経済格差。 |
豆知識:BRICS(ブリックス)って知ってる?
新興国の代表格としてよくテストに出るのが、BRICSです。ブラジル(B)、ロシア(R)、インド(I)、中国(C)、南アフリカ(S)の頭文字をとったもので、これらの国々は広い国土や多くの人口を持ち、世界経済に大きな影響を与えるようになっています。
3. 格差をなくすための国際協力
世界中の人々が等しく豊かに暮らすために、日本を含む先進国は様々な支援を行っています。
代表的なものが、政府開発援助(ODA)です。
お金を貸したり、技術を教えたり、学校や病院を建てたりすることで、途上国の自立を助けています。最近では、国だけでなく、民間団体であるNGO(非政府組織)の活動も非常に重要になっています。
4. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 ある国の中で一定期間に生産された付加価値の合計を示す、国の経済力の指標を何といいますか。
【問2】 先進工業国と発展途上国の間に存在する経済格差の問題を何といいますか。
【問3】 急速に経済発展を遂げ、国際社会で影響力を強めている途上国のことを何といいますか。
【問4】 発展途上国どうしの間に生じている、さらなる経済格差の問題を何といいますか。
【問5】 政府が発展途上国の経済発展や福祉の向上のために行う援助を何といいますか。
5. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 国内総生産(GDP)
【問2】 南北問題
【問3】 新興国
【問4】 南南問題
【問5】 政府開発援助(ODA)
6. 入試に出る記述問題
【問題】
近年、発展途上国の間で「南南問題」が深刻化しているのはなぜですか。その理由を、資源や工業化の観点から説明しなさい。
7. 答え
【解答例】
石油などの天然資源が豊富な国や、工業化に成功して急速に経済発展した新興国が現れる一方で、それらがなく開発が遅れている後発開発途上国との間で、経済的な格差が拡大しているため。
