皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく公民を学んでいきましょう。
「国会にはなんで2つも議院があるの?」「どっちが偉いの?」
ニュースを見ていると「衆議院の優越」という言葉をよく耳にしますよね。実は、日本の国会が二院制を採用しているのには、国民の意見をより慎重に、かつ確実に反映させるための深い理由があるんです。
今回は、テストや入試で必ず狙われる「衆議院と参議院の比較」と「衆議院の優越」について、スッキリ解説します!
「衆議院と参議院の比較(定数、任期、優越)」
1. 【一目でわかる】衆議院と参議院の比較表
まずは、2つの議院の違いを整理しましょう。ここを暗記するだけで、基本問題はバッチリです!
| 比較項目 | 衆議院 | 参議院 |
| 定数 | 465人 | 248人 |
| 任期 | 4年(途中で解散あり) | 6年(3年ごとに半数を改選) |
| 解散 | あり | なし |
| 被選挙権 | 満25歳以上 | 満30歳以上 |
| 選挙権 | 満18歳以上の日本国民 | 満18歳以上の日本国民 |
2. なぜ2つあるの?「二院制」のメリット
日本が衆議院と参議院の2つを置く「二院制」をとっているのは、「慎重な審議(しんぎ)」をするためです。
- 衆議院:任期が短く解散もあるため、その時々の国民の意見(世論)を強く反映します。
- 参議院:任期が長く解散がないため、じっくりと腰を据えて長期的な視点で話し合いができます(別名:良識の府)。
一つの議院だけで決めると、「勢い」で間違ったルールを作ってしまうかもしれません。二つの議院でチェックし合うことで、より良い政治を目指しているんですね。
3. 【最重要】衆議院の優越(ゆうえつ)

2つの議院で意見が分かれたとき、最終的に衆議院の議決を優先させる仕組みを「衆議院の優越」といいます。
なぜ衆議院が優先されるのでしょうか?
それは、衆議院の方が「任期が短く解散があるため、より最新の国民の意志を代表している」と考えられるからです。
優越が認められるケースとルール
- 法律案の議決:衆議院で可決し、参議院で異なった議決をした場合、衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決すれば法律になります。
- 予算の先議(せんぎ):予算案は必ず衆議院から先に話し合わなければなりません。
- 予算・条約の承認・首相の指名:意見が一致せず「両院協議会」でも解決しない場合、または参議院が一定期間(予算・条約は30日、首相指名は10日)内に議決しない場合、衆議院の議決が国会の議決となります。
4. 豆知識:参議院に「解散」がない理由
💡 政治の安定を守る「重し」
衆議院が解散して選挙をしている間、もし大きな災害や事件が起きたらどうなるでしょう?国会に誰もいなくなると困りますよね。
そのため、参議院には解散がなく、常に半数の議員が残るようになっています。衆議院が解散している間に緊急の必要があるときは、参議院の「緊急集会」を開いて対応する仕組みがあるんですよ。
5. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 日本のように、国会に2つの議院を置く制度を何といいますか。
【問2】 衆議院の任期は何年ですか。また、参議院の任期は何年ですか。
【問3】 参議院議員に立候補できるのは、満何歳以上の日本国民ですか。
【問4】 予算の審議において、衆議院に認められている権利を何といいますか。
【問5】 衆参で議決が異なった際、各議院から代表者が出て話し合う場を何といいますか。
6. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 二院制
【問2】 衆議院:4年 / 参議院:6年
【問3】 満30歳以上
【問4】 予算の先議権
【問5】 両院協議会
7. 入試に出る記述問題
【問題】
衆議院と参議院で議決が一致しないとき、衆議院の議決が優先される「衆議院の優越」が認められているのはなぜですか。その理由を説明しなさい。
8. 答え
【解答例】
衆議院は参議院に比べて任期が短く、途中に解散もあるため、参議院よりも国民の意志(世論)をより密接に反映していると考えられるから。

